研究課題/領域番号 |
06261229
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田中 啓二 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10108871)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ストレス応答 / 分子シャペロン / プロテアソーム / 抗原プロセシング / 抗原提示 / 熱ショック蛋白HSP70 / ユビキチン / 蛋白質分解 |
研究概要 |
分子シャペロン機能をもつと推定されるプロテアソームに会合したATPaseのcDNAクローニングによる構造解析:26Sプロテアソームは円筒型の20Sプロテアソームの両端にV字型の調節ユニットが分子集合したキャタピラ-型の巨大な(分子量約200万)分子複合体である。この調節ユニットには、これまで4種のATPase群が会合していることが知られていたが、本研究においてp45と名づけた新規なATPaseサブユニットのcDNAを分離してその一次構造を決定した。このATPaseは蛋白質分解に必要な代謝エネルギーを供給する機能を有すると推定されるが、さらに分子シャペロンとして変性蛋白質の再生や標的蛋白室に対するUnfordase活性があると推定されている。 ガンマ型インターフェロン(IFN-_γ)による免疫プロテアソームの誘導機構と免疫始動制御における役割の解明:本研究において我々はIFN-_γがプロテアソームの機能特性を変化させると共に、MHCクラスII領域にコードされたプロテアソームのサブユニット遺伝子LMP2とLMP7の発現を誘導することを見出した。さらに、IFN-_γに応答して消失する2種のサブユニットを発見して、これらをXおよびYと名付け、その分子クローニングに成功した。その結果、IFN-_γはX/Y型からLMP2/7型プロテアソームへの変換を誘導して大量に侵入してきた非自己抗原のプロセシングを加速させ、細胞性免疫反応を亢進させると考えられた。さらに、ごく最近IFN-_γに応答して分子置換する新たなプロテアソームのペア-遺伝子ZとMECL1を発見した。我々はこのようにIFN-_γに応答してサブユニット構成を変換した抗原プロセシング用のプロテアソームを"免疫プロテアソーム"と命名した。
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