研究課題/領域番号 |
06261238
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
飯田 秀利 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (70124435)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ストレス応答 / カルシウム / MAPキナーゼ / 酵母 |
研究概要 |
本研究の目的は、ストレス応答初期過程におけるシグナル伝達の分子機構をCa^<2+>シグナルを中心に、酵母を用いて解き明かすことである。前年度までに、Ca^<2+>の流入に欠損を持つmid1変異株、およびCa^<2+>シグナルの受容また又は伝達に欠損をもつと予想されるmid2変異株とmid5変異株の分子生物学的解析を行った。その中で、本年度は、mid1変異株とmid2変異株に関して解析の最終段階を完了し、それぞれ論文発表した。一方、mid5変異株に関しては次の研究成果を得た。まず、mid5変異株は性フェロモンの作用によりshmooと呼ばれる細胞に分化した後死ぬだけでなく、栄養飢餓ストレスの条件下でも死に易いことを明らかにした。また、MID5遺伝子は哺乳類のMAPキナーゼキナーゼキナーゼ(MEKK)と相同な酵素をコードしているBCK1遺伝子と同一であることを明らかにした。興味深いことに、これまで他の研究グループにより、PKC1→BCK1→MKK1&2→MPK1というMAPキナーゼカスケードが存在し、浸透圧の調節に機能することが示されていた。しかし、細胞増殖を停止させるという意味でのストレスである、性フェロモンの作用時や栄養飢餓の状態において、このカスケードを構成するキナーゼ群が機能しているかどうか調べられていなかった。そこでそれを調べた結果、MID5(BCK1)遺伝子の下流ではたらくMKK1&2遺伝子あるいはMPK1遺伝子の欠損株はそれぞれ、性フェロモン存在下および栄養飢餓時においてmid5変異株と同じく死に易いことを明らかにした。以上の結果から、このカスケードは上記のストレス時に機能するものと考えられる。
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