研究課題/領域番号 |
06262210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岸本 健雄 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (00124222)
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研究分担者 |
大隅 圭太 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (20221822)
立花 和則 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (60212031)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ckd / サイクリン / M期とS期のカップリング / 未成熟卵 / 減数分裂周期 / 受精卵 / DNA複製 / MPF |
研究概要 |
サイクリン依存性キナーゼ(cdks)を手掛かりとして、M期とS期の共役機構の解明をめざしており、本年度は以下の成果を得た。 1.MPFの構成分子:未成熟卵では、S期完了後も長期にわたって細胞周期はG2期に停止しており、卵成熟開始時まではM期が進行しない。その理由として、未成熟卵ではcdc2キナーゼの不活化因子が高い活性をもち、その抑制がcdc2キナーゼの活性化の前におこることが、ヒトデ卵を用いて判明した。細胞質性の本来のMPFの構成要素として、cdc2キナーゼに加えて、この不活化因子の抑制因子も重要であると考えられる。 2.減数分裂周期:アフリカツメガエル卵抽出物を用いて、減数分裂周期を再現する無細胞系(meiotic cycling extracts)を確立した。これを用いた解析により、減数分裂周期においてS期をスキップするためには、第一減数分裂終了時におけるサイクリンBの分解が他のM期終了時に比べて緩やかに起こることが必須であり、そのためにはc-mos産物に加えて他の分解抑制因子が存在する可能性が示唆された。 3.受精卵でのS期開始:ヒトデやウニの成熟未受精卵では、M期が終了しても、受精の刺激がない限りはS期が始まらない。これには、蛋白質合成依存性のS期開始抑制因子が関与している可能性が示唆された。その分子的実体および、このときのS期開始におけるcdksの位置づけについて現在検討中である。
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