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酵母CDC28キナーゼファミリーのPHO85キナーゼによる転写と細胞周期の制御

研究課題

研究課題/領域番号 06262223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

西沢 正文  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20218150)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード細胞周期 / サイクリン / 転写制御 / プロテインキナーゼ / タンパク質リン酸化
研究概要

1.Pho85キナーゼと相互作用する因子の生化学的探索。GST‐Pho85を発現している酵母の抽出液をゲル濾過およびアフィニティーカラムにより分析したところ、GST‐Pho85が他の数種の蛋白質と複合体を形成していることがわかった。現在この複合体の構成因子の同定を行っている。
2.Pho85キナーゼの機能ドメインの解析。cdc2キナーゼの抑制的リン酸化部位に相当するY18,22F変異、PSTAIRE配列中のE53AあるいはK58A変異はPho85キナーゼの機能を失わせ、特にY18,22F変異とE53A変異はdominant negativeに機能した。またDdc28型のPSTAIRE配列を持たせた変異体は多コピーでpho85変異を相補できるが細胞の生育を遅くさせた。活性リン酸化部位に相当するF165S166S167の変異体の解析の結果、YTH(Cdc28型)、FTS、FAAのいずれの変異体もpho85変異を相補できることがわかった。以上より、Y18,22とPSTAIRE配列はPho85キナーゼの機能に重要であるが、166S(Cdc28の161Tに相当)は不要であることがわかり、Pho85キナーゼはcdc2キナーゼやCdc28キナーゼと高い相同性を持つものの各ドメインの機能はキナーゼ間で異なると考えられる。
Pho85キナーゼと相互作用する因子の遺伝学的探索をDominant negativeなpho85変異体の抑圧遺伝子の単離、Pho4過剰生産による増殖抑制の抑圧遺伝子の単離などにより行っている。
3.pho85変異による生育遅延、ガラクトース資化能の低下、呼吸欠損などの変異形質はPHO4遺伝子の欠失によって抑圧され、逆にPHO4を過剰発現させると増殖が更に抑制されることからPho85キナーゼはPHO4を介して糖の資化性や増殖の制御を行っている可能性が考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Suzuki,Y.: "The veast GAL11 pritein is involved in regulation of the structure and the position effect of telomeres." Molecular and Cellular Biology. 14. 3791-3799 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Nishizawa,M.: "Positive and negative transcriptional regulation by the yeast GAL11 protein depends on the structure and a combination of cis‐elements." Molecular and General Genetics. 245. 301-312 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Fujino,M.: "A.Torriani‐Gorini,S.Silver,and E.Yagil(ed.),Phosphate in microorganisms:celllular and molecular biology." American Society for Microbiology,Washington DC., 424 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢正文: "福井作蔵、高木正道監修「酵母とバイオ‐酵母研究の新潮流」" 医学出版センター, 305 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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