研究課題/領域番号 |
06265209
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮崎 純一 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10200156)
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研究分担者 |
田代 文 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (40136213)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | I型糖尿病 / 自己免疫 / 主要組織適合抗原 / トランスジェニックマウス / NODマウス / リンフォカイン |
研究概要 |
I型糖尿病は、ウィルス感染や薬剤によるβ細胞の障害が引き金となって、β細胞に対し自己免疫反応が起こることがその病因と考えられている。I型糖尿病患者の遺伝解析から、遺伝要因のうちで最も大きなものは、主要組織適合複合体(MHC)領域であるとされる。したがって、発症の分子機構を解明して行く上で、MHC抗原の多型性と発症との関係を解明していくことが重要である。また、I型糖尿病の進展にはさまざまなリンフォカインの関与が想定されている。本研究ではI型糖尿病モデルとして知られるNODマウスを用いて、I型糖尿病発症におけるMHCクラスII・Aβ鎖の多型性部位の関与とリンフォカイン(本研究ではIL-10)の役割を解析した。そのため、正常マウス由来のAβ鎖遺伝子の多型性部位をNODタイプのアミノ酸(AspをSer)に変えた変位クラスII遺伝子A_β^<d/kM>、あるいは膵島α細胞で発現するよう修飾したIL-10遺伝子を作製し、これをNODマウスの受精卵にマイクロインジェクション法で導入した。得られたトランスジェニックNODマウスを繁殖させ、導入遺伝子の発現が膵島炎、糖尿病にどのように影響するかを検討した。その結果、Aβ鎖の第57番目のアミノ酸が重要とされてきたが、それだけで疾患感受性が決定されるのではないことが示された。一方、IL-10遺伝子をα細胞で発現するトランスジェニックマウスでは、早期(5〜10週)に糖尿病発症が起こり、この発症にはNODマウスの遺伝的背景が必要であることが示された。この結果から、IL-10はI型糖尿病発症に関与している可能性が考えられた。
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