研究課題/領域番号 |
06265222
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 大美 大阪大学, 医学部, 助教授 (70116094)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 免疫寛容 / co-stimulatory signal / IL-2 / IL-2レセプター / CD28分子 |
研究概要 |
T細胞活性化におけるco-stimulatory signalの役割、或はその欠如による免疫寛容導入に至る分子機構の解析は現在一大topicとなっている。本研究はT細胞がco-stimulatory signal非存在下で抗原レセプター(TCR)の刺激を受けた時、活性化されえない(結果的に免疫寛容に陥る)メカニズムを解析することを目的とした。 C57BL/6(B6)マウスのT細胞を応答細胞とし、これをクラスII-sisparateのbm12マウスのAPC又はB細胞画分で刺激し、それぞれの場合の抗bm12細胞の活性化をIL-2産生、IL-2レセプター(IL-2R)発現及び増殖応答(MLR)で解析した。次の結果が得られた。(1)bm12B細胞での刺激ではbm12APCに比し、(1)IL-2mRNA及びIL-2産生が著明に減少したものの、決して0ではなくわずかに検出された。(2)しかしながらMLRは全く誘導されなかった。(3)抗bm12virgin T細胞はbm12APCでの刺激で高レベルのIL-2Rを発現したが、B細胞では全く、IL-2R発現には至らなかった。(2)bm12B細胞は抗bm12T細胞のTCRを刺激できるがcostimulatory signalを賦与できない。そこでbm12B細胞刺激と共に抗CD28mAbでCD28分子のco-stimulationを行った。 その結果、IL-2産生と共に、IL-2R発現が誘導され、強いMLR(full activation)が惹起された。 本研究よりDC28分子よりのシグナルはIL-2mRNAの発現に必要(従来証明されている)であることに加え、IL-2Rの発現に必須であることが証明された。特にCD28→IL-2Rへの関連性は我々の研究以外にその報告がなく重要な成果である。
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