研究課題/領域番号 |
06265228
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
勝沼 信彦 徳島文理大学, 家政学部, 教授 (50035375)
|
研究分担者 |
遠藤 晃市 徳島文理大学, 家政学部, 教授 (80075952)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 抗原提示 / 抗原プロセッシング / カテプシンB / インバリアント鎖 |
研究概要 |
免疫応答の主経路の初発反応である抗原のProcessingの中で、MHC class IIに提示される外来抗原のProcessing proteasesがCathepsin Bであることを決定し、これで作られた抗原ペプチットがMHC class IIに結合する理由と機構を明らかにした。更にInvariant chain (Ii-鎖)とCystatin類との構造類似性から、MHC Class IIのIi-鎖への結合部位を推定した。Cathepsin Bの特異的阻害剤CA-074、Cysteine protease共通の阻害剤E-64、Cathepsin B特異的モノクローナル抗体およびCathepsin Bの特異的合成基質を使用して、B型肝炎と狂犬病のウイルスワクチンに対する抗体産生ならびにTリンパ球の免疫応答(抗原-抗体反応依存性細胞分裂ーH^3-thymidine取込み)は此等Cathepsin B阻害剤により特異的に抑制されることを証明した。更にCathepsin Bの第3基質結合ドメインとDR-7のβ-鎖57番以後7アミノ酸シークエンスの同一性から、Cathepsin Bに結合して切断された抗原のC末の構造はDR-7に結合可能な構造であることを示した。他のカテプシン群には此の強いホモジ-が存在しない。Ii-鎖はCystatin類と50%のホモロジーがあることを見出し、ヒト脾臓より精製したIi-鎖は実際にCathepsin LとHを強く阻害するが、Cathepsin Bの阻害は極めて弱い事を示した。此等のことからIi-鎖による抗原ペプチットの提示調節機構をも追求できた。
|