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転写調節因子CREBの細胞内ソーティングとそのリン酸化制御

研究課題

研究課題/領域番号 06266205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

萩原 正敏  名古屋大学, 医学部, 講師 (10208423)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1994年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードCREB / 細胞周期依存的リン酸化反応 / cdc2 kinase
研究概要

細胞内cAMP濃度の上昇に伴って発現量の増大するSRIF,PTH,VIPなどの遺伝子プロモーター領域には、共通の塩基配列が見出され、CRE(cAMP resposive element)と名付けられている。CREB(CRE binding protein)はこの配列に結合している43kDの蛋白であり、A-kinaseによるリン酸化を受けて、遺伝子の転写を活性化する。本研究では、CREBの細胞周期依存的リン酸化反応に注目し、細胞周期による転写調節機構の解明を試みた。
Western-blottingで通常CREBは約43kDの位置に検出されるが、同調を行ったものでは、これに加えてM期にのみ、これより泳動度の小さい(約45kD)バンドが認められた。オカダ酸処理によっても同様な結果が得られたことから、CREBのM期における変化にはリン酸化が関与していると思われた。in vitroでCREBのリン酸化を行ったところCREBの転写活性を制御するA-kinaseでは43kDのバンドのみであったのに対し、cdc2kinaseでは、M期同調およびオカダ酸処理と同様のシフトが認められた。
以上の結果より、CREBはM期においてA-kinase以外の酵素によりリン酸化を受けることが判明し、その候補としてはcdc2 kinaseが挙げられた。cdc2 kinaseの活性は、細胞周期依存性に変化し、M期に最大となる。また、M期の細胞では分裂を行うために核膜が消失し、蛋白合成も基本的に停止するとされている。従って、M期におけるCREBのリン酸化は、その転写活性の制御の上で何らかの機能的役割を持っていると思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Okada,H.,et al.: "Anti-(glioma surface antigen) monoclonal antibody G-22 recognizes overexpressed CD44 in glioma cells." Cancer Immunology Immunotherapy. 39. 313-317 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Alberts,A.S.,et al.: "Recombinant cyclic AMP response element binding protein (CREB) phosphorylated on Ser-133 is transcriptionally active upon its introduction into fibroblast nuclei." J Biol Chem. 269. 7623-30 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 萩原 正敏: "cAMPシグナルとCREB/ATF" 臨床科学. 30(3). 327-331 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 萩原正敏: "蛋白質燐酸化酵素の細胞内ソーティングと転写調節" 現代医学. 41(3). 595-599 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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