研究課題/領域番号 |
06266211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
高橋 直樹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30179501)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 遺伝子 / ホメオボックス / 転写調節 / 発生 / 分子生物学 |
研究概要 |
Hox遺伝子群はショウジョウバエAntp遺伝子群に構造が類似した遺伝子としてクローン化された哺乳類遺伝子群であり、哺乳類の形態形成過程をコントロールしている遺伝子だと考えられている。Hox遺伝子産物は転写因子であり、その標的遺伝子の発現を調節することによって、発生過程を制御していると考えられているがその標的遺伝子については全く明らかにされていなかった。我々は転写因子の抗体を用いた標的遺伝子クローン化の方法を開発し、HoxC8蛋白の標的遺伝子としてHoxA7、mg1-1等の遺伝子をクローン化した。本研究の目的は、これらの標的遺伝子の発現がHox遺伝子によってどのようにコントロールされているかを明らかにすることである。末盛らとの共同研究によって作製したところHoxC9ターゲットマウスに生じる形態の異常は、HoxC8ターゲットマウスのそれとよく似ていた。このことはHoxC8とC9遺伝子が相互作用して機能している可能性を示している。そこでHoxC8とC9蛋白が直接相互作用しているかどうかを、酵母ツ-ハイブリッドシステムを用いて解析した。その結果、HoxC8とC9蛋白が酵母内で直接特異的な相互作用をしていることが明らかになった。このことはHoxC8、C9蛋白が直接相互作用をすることによって、標的遺伝子の発現をコントロールすることが、マウスの形態形成の過程を、個体レベルで制御していることを強く示唆している。
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