• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

培養海馬ニューロンの膜形成における糖脂質の機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06267202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

小林 俊秀  東北大学, 理学部, 助教授 (60162004)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード海馬ニューロン / 糖脂質 / コレラ毒素 / MDCK / GM3 / GM1
研究概要

1、海馬ニューロンにおける細胞表面糖脂質の分布と動態
東京都臨床総合研究所の田井博士より供与された抗糖脂質モノクローナル抗体を用いてニューロンの分化の際の糖脂質の発現の変化を測定した。その結果ガングリオシドGD3がニューロンの分化の初期に発現し、分化に伴い消失することを見いだした。一方コレラトキシンのBサブユニットの結合で見たガングリオシドGM1はニューロンの分化の進行にかかわらず常に細胞表面に発現していた。蛍光抗体法による実験では他のガングリオシドであるGM3,GT1b,GD1bの発現は見られなかった。GM1はニューロンの軸索にも樹状突起/細胞体にも分布していたことから、金コロイドで標識したコレラ毒素を調整し、樹状突起と軸索での動きを高感度ビデオカメラを用いて顕微鏡下で観察した。その結果GM1は軸索ドメインでも樹状突起ドメインでも非常に遅い拡散をしていることがわかった。
2、培養上皮細胞におけるGM3の細胞内分布
ニューロンの膜形成機構の理解のヒントを得る目的でニューロン同様極性を有している上皮細胞の膜形成に関しても研究を行なっている。培養上皮細胞であるMDCK細胞は先端面と側底面の二つの形質膜を有しており、糖脂質は主として先端面に濃縮されていると言われているが、詳細な検討は行なわれていない。MDCKの主要糖脂質であるGM3に体するモノクローナル抗体を用いてGM3の細胞表面での分布を測定した。メンブレンフィルターに生育させたMDCK細胞は上側を先端面、下側を側底面と配向して配列する。先端面と側底面はタイトジャンクションによって仕切られている。このような細胞は上側からは抗GM3抗体によって間接蛍光抗体法により染色されるが下側からは染色されなかった。またカバーグラス上に生育させたMDCK細胞を抗GM3抗体を用いて染色すると先端面に特徴的な斑点状の染色パターンを示したが、培地からカルシウムを除いてタイトジャンクションをはずすと側底面も染色された。これらの結果はGM3は先端面に局在しており、局在化にはタイトジャンクションが必要であることを示している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fiedler,K.: "Glycolipid‐enriched,detergent‐insoluble complexes in protein sorting in epithelial cells." Biochemistry. 32. 6365-6373 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小林俊秀: "小胞輸送の脂質による制御" 実験医学. 12. 1952-1955 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi