研究課題/領域番号 |
06267212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷 純宏 大阪大学, 理学部, 教授 (80028232)
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研究分担者 |
池中 一裕 岡崎共同研究機構, 生理研, 教授 (00144527)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 糖鎖 / 脳 / ピリジルアミノ化法 / HPLC / 糖蛋白質 |
研究概要 |
本研究ではマウスの神経組織に特徴的に発現している糖鎖を見い出し、その構造決定を行い、糖鎖の発現箇所、発現時期、結合しているタンパク質等を明らかにし、糖鎖の機能探索の第一歩とする。本研究では糖鎖を直接確認出来るピリジルアミノ化法を用いて行うことにした。 平成5年度では、マウスの各臓器より得られたピリジルアミノ化糖鎖の糖鎖マップを比較することにより、神経組織に特徴的に発現している2種の糖鎖(BA1とBA2)の構造を決定した。平成6年度ではこれら糖鎖BA1とBA2の発現時期をマスウ脳の発達段階に応じてどの様に変動するかを調べた。このために、生後100日までのマウスの大脳、小脳、脳幹それぞれを凍結乾燥した。各凍結乾燥品をヒドラジン分解(100℃10時間)し、N-アセチル化後ピリジルアミノ化し、過剰の試薬をゲルろ過で取り去り、PA-糖鎖画分を得た。これらをMono Qカラムを用い中性のPA-糖鎖画分を分取し、これをサイズ分画HPLC及び逆相HPLCで分離しBA1,BA2の糖鎖の定量を行い、乾燥重量当たりのモル数で示した。その結果、BA2は生後増加し、7日で最高値に達し、その後減少した。それに対し、BA1は生後から一周齢までは、少量しか存在しなかったが、その後大脳と脳幹で増加し、BA2とほぼ同じ含有量となった。しかし、小脳においては余り増加せず、大脳の25%程度迄増加したにすぎなかった。
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