研究課題/領域番号 |
06268201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松居 靖久 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (40241575)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / 胚幹細胞 / 遺伝子ターゲッティング / プロティンキナーゼ / 受容体 |
研究概要 |
本研究では、遺伝子ターゲッティング法等の発生工学に有用な、安定して生殖系列に寄与する胚幹細胞株をいろいろな純系マウスから得ることを第1の目的としている。そのためにまず、いろいろな純系マウスの8.5日胚始原生殖細胞を、膜結合型SI因子、LIF及びbFGFを加えて培養し、試した全ての系統から胚幹細胞の形態的特徴を示すEG細胞株を得た。またDBA/2マウス由来の細胞株の中に、初代培養した始原生殖細胞と似た、ゆるく凝集した細胞からなるコロニーを含むものが見いだされた。この細胞株は、始原生殖細胞の特徴の一つである移動能をある程度保持しているものと思われたので、再構成生殖巣の移植により配偶子への直接的な分化能を調べた。雄の生殖隆起体細胞とDBA/2由来のEG細胞を混ぜ、マトリゲル上で培養して作った凝集塊を生殖細胞が欠損しているW/W^Vマウスの精巣に移植し、2カ月後に組織の解析を行った。始原生殖細胞から精細胞までを特異的に認識するがEG細胞とは反応しないモノクローナル抗体、TRA98による免疫染色を行ったところ、生殖隆起体細胞のみを移植したものでは染色される細胞はないが、体細胞とEG細胞を移植したものでは、少数ながら精細管辺縁部に陽性の細胞が見られ、移植したEG細胞が生殖細胞へ分化した可能性が示唆された。今後この細胞株の配偶子への分化能をさらに検討し、新しい発生工学の手法の開発をめざす予定である。また、本研究の第2の目的としてEG細胞の未分化状態での増殖に関与するレセプター型チロシンキナーゼ遺伝子のクローニングをめざした。そしてこの細胞からRT‐PCR法によりレセプター型チロシンキナーゼSky/rseのcDNAをクローニングた。さらにin situ hybridization法により発生過程から生後にかけて、主に生殖細胞の支持細胞で発現していることを明らかにした。
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