• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

廃プラスチックの液相酸化法による化学原料への再資源化

研究課題

研究課題/領域番号 06271204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

奥脇 昭嗣  東北大学, 工学部, 教授 (70005320)

研究分担者 吉岡 敏明  東北大学, 工学部, 助手 (30241532)
佐藤 次雄  東北大学, 反応化学研究所, 教授 (90091694)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードケミカルリサイクリング / 廃プラスチック / 硬質塩ビ / 軟質塩ビ / PET / 液相酸化法 / 塩基触媒酸素酸化 / 加水分解
研究概要

現在、種々の環境問題が緊急に解決を要する大きなテーマとなっており、廃棄物問題としてはその減量化やエネルギーの高効率利用と結びついて、廃プラスチックの有効利用が重要な課題となっている。廃プラスチックは燃焼によるエネルギー利用のみでなく、化学原料への再資源化(ケミカルリサイクリング)技術の確立により、一層、有効利用することが要求されている。
本研究では、処理の難しいポリ塩化ビニル(PVC)と今後大量のケミカルリサイクリングの不可欠なホリエチレンテレフタレート(PET)を液相酸化法によって付加価値の高い化学原料へ転換するための化学プロセス設計指針を得ることを目的とした。
その結果、硬質ポリ塩化ビニル(硬質塩ビ)、軟質塩ビは250℃以下の濃厚アルカリ水溶液中酸素酸化により、脱塩化水素と同時にシュウ酸とフタル酸等のベンゼンカルボン酸類に転換することができた。特に、軟質塩ビに含まれるDINP等の可塑剤は同時に加水分解されるため、フタル酸としての再資源化が可能であった。またPETについては、飲料用ボトルの再資源化を試みた。その結果、PET分子内のエステル結合が加水分解されることでPET中のTPAunitとEGunitがそれぞれTRAとEGに分解され、EGはさらにシュウ酸に酸化された。この時、TPAはナトリウム塩として沈殿するため、温度、酸素圧によらず定量的に生成した。一方、シュウ酸収率は加水分解で生成したEGが、一部気相中でCO_2にまで酸化されるため60〜70C%であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Okuwaki: "Prokuction of Oxalic Acid and Aromatic Carboxylic Acids by the Base‐catalyzed Oxygen‐oxidation of Carbonaccous Materials at Elevated I'emperaturcs." Proc.1st Int.Conf.on Solvo‐Thermal Reactions. 5‐1 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yosioka: "Chemical Recycling of Used PET Bottles by Oxygen‐oxidation in NaOH Solutions at Elevated Temperatures." Proc.1st Int.Conf.on Solvo‐Thermal Reactions. 3‐3 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi