研究課題/領域番号 |
06271234
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
津野 洋 京都大学, 工学部, 助教授 (40026315)
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研究分担者 |
小野 芳郎 京都大学, 工学部, 講師 (50152541)
宗宮 功 京都大学, 工学部, 教授 (60025947)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 有機塩素化合物 / 嫌気性処理 / 流動床 / 活性炭 / PCP / クロロアセトアルデヒド |
研究概要 |
有機塩素化合物として直鎖形のクロロアセトアルデヒド及び環状形のペンタクロロフェノール(PCP)を取り上げてこれらを別々に含有する廃水を対象に粒状活性炭流動床型嫌気性反応器を用いて連続処理実験を実施し処理特性の把握を行った。得られた成果を次に要約する。 1、クロロアセトアルデヒド含有廃水の処理実験では、実験期間中の種々の流入水クロロアセトアルデヒド濃度に対しほぼ100%の除去率が得られた。また種々の流入水CODcr濃度に対しても90%以上の除去率が得られた。反応器の運転開始初期の微生物活動の十分でない期間ではクロロアセトアルデヒドは活性炭に吸着され流入水に検出されなかった。流入負荷を段階的に増大した時もクロロアセトアルデヒドに対する活性炭の吸着効果が発揮され流出水に影響はなかった。 2、ペンタクロロフェノール(PCP)含有廃水の処理実験では、実験期間中の種々の流入水PCP濃度に対して除去率はほぼ100%であった。種々の流入水のCODcr濃度に対しても除去率は95%であった。反応器の運転開始初期における微生物活動が十分でない期間ではPCPは活性炭に吸着されて流出水中にはほとんど見れらなかった。負荷量の段階的増大に対してもPCPは活性炭に吸着され流出水にはほとんど影響がなかった。反応器におけるPCP収支から算定したところ350日間で投入したPCPの7割がメタン発酵されていた。また反応機内の活性炭から吸着物質を抽出し分析を行ったところ各種のクロロフェノール類が検出され脱塩素化が生じていることが示された。PCP含有廃水に対する反応器における変異原性の消長を調べたが流出水の変異原性は検出されなかった。
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