研究課題/領域番号 |
06271255
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
志賀 美英 鹿児島大学, 教養部, 教授 (50154191)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | ライフサイクルアセスメント / 金属スクラップ / リサイクリング / 地球インパクト / 自然保護 / 鉱物資源開発 / 銅生産量 / 銅消費量 |
研究概要 |
主として銅資源開発に伴う地球インパクトの予測に関して研究を実施した。 現在の世界情勢を考慮すると、銅消費量は今後急激に増大するであろう。一方、銅スクラップは世界中に分散する方向にあり、その回収量はわずかづつしか増えて行かないだろう。結果的に、回収率は減少していき、2010年には33%まで減少するであろう。 地球インパクト量(世界の銅消費量から逆算した鉱石の採掘量、すなわち地球のダメ-ジ)の算出結果によると、鉱物資源開発は、1960年以降地球に大きなダメ-ジを与えてきたが、今後のダメ-ジは従来以上に大きいだろう。とくに、世界的に低品位鉱の採掘に向かいつつあるが、それは地球に途方もなく大きなダメ-ジをあたえることになりかねない。 対策としては、スクラップの再利用を推進し、回収率を高めることが考えられる。2010年までに世界の銅スクラップ回収率を50%以上まで引き上げることができれば、地球インパクト量は従来の増加傾向から減少傾向へ転じることができる。 今日鉱物資源の大部分は発展途上国で開発され生産されているが、その80%以上は先進工業国で消費されている。その意味では、鉱物資源開発による地球インパクトは先進国が与えていると言える。本研究では主要資源消費国である日、米、英、仏、旧西独の各先進工業国についても、前と同じ方法によって詳細な分析を行った。日本は、資源の大量消費国、大量輸入国としてはスクラップの回収率が低く、努力不足と言える。銅スクラップについて言えば、2010年までに回収率を60%まで引き上げる努力が必要である。
|