研究課題/領域番号 |
06271263
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
和田 安彦 関西大学, 工学部・土木工学科, 教授 (90026253)
|
研究分担者 |
中野 加都子 関西大学, 工学部・土木工学科, 研究員
三浦 浩之 関西大学, 工学部・土木工学科, 助手 (80157437)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | LCA / リサイクル / 廃棄物処理・処分 / CO_2 / エネルギー消費 / 環境負荷 |
研究概要 |
これまで実施されてきた従来のLCAにおけるリサイクルの評価方法では、リサイクル材が対象製品に用いられない場合の評価が困難であり、しかも、廃棄・処理・処分した場合の環境負荷を考慮していないという問題点があった。そこで、評価対象製品から発生するリサイクル材が同一製品に使用されていない場合の、リサイクルによる環境負荷減少化の評価方法を検討した。これより、リサイクルを回収された廃棄製品を材料として再生材を製造するプロセスと促え、廃棄・処理・処分する場合の環境負荷に、リサイクルにより製造される再生材と同等品を天然資源から製造するプロセスを付加することにより、リサイクルによる環境負荷低減化効果を評価する方法を提案した。 評価対象をステンレス槽とプラスチック槽の全自動洗濯機として、提案する評価方法を適用した結果、リサイクル(中間処理を経て、回収材料から再生材料を製造)した場合には、天然資源の節約、材料製造時の環境負荷の低減化において大きな効果があることを示すことができた。また、本評価方法では、リサイクルの効果を評価できると同時に、従来の評価方法においてリサイクル時と廃棄・処理・処分時の評価範囲が一致していなかった問題点にも対処できた。 また、評価対象製品の評価結果では、鉄類のリサイクルが円滑に実施されている現状においては、プラスチック槽のステンレス槽への転換は環境負荷削減に効果的であることを示せた。
|