研究課題/領域番号 |
06272221
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 邦夫 大阪大学, 医学部, 講師 (90201780)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | HGF / c-met / 神経栄養因子 / 脳傷害 |
研究概要 |
HGFは細胞増殖の促進に加え、細胞運動性促進、上皮形態形成の誘導など多様な生理活性を有する増殖因子である。また、HGFは肝臓をはじめ、腎臓、肺などの器官の再生を促す器官再生因子としての機能を有している。本研究においては、1)脳におけるHGFならびにc-metレセプターの発現、2)培養神経細胞に対するin vitroでのHGFの作用、3)脳傷害に伴うHGFならびにそのレセプターの発現について解析した。成熟ラット脳においてHGF、c-met/HGFレセプターmRNAは脳内の多くの領域に発現されており、in situ hybridizationによりHGF mRNAは大脳皮質、海馬、そして扁桃体において発現が認められた。また、これらの領域においてHGF蛋白はニューロンに存在していることを免疫組織染色法を用いて確認した。さらに、HGF特異染色は帯状束、小脳、橋、延髄においてグリア細胞にも認められた。一方、c-met/HGFレセプターmRNAは嗅球、大脳皮質、一次嗅覚皮質、海馬、小脳に局在が認められた。ラット胎児海馬由来神経細胞の初代培養系にHGFを加え培養したところHGFは初代培養神経細胞の生存を促進した。さらに、成熟ラットの大脳に一過性の脳虚血障害を施すと、虚血傷害に応じてHGFならびにc-met/HGFレセプターの顕著な発現誘導が認められた。以上の結果はHGFは成熟ラット脳内において脳傷害後の神経細胞の生存繊維効果を通じて脳組織の維持に働き得る新たなneurotrophic factorであることを強く示唆するものである。
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