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ドーパミントランスポーターのパーキンソン病誘発神経毒MPP+認識領域の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06272224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

北山 滋雄  広島大学, 歯学部, 講師 (80177873)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードドーパミントランスポーター / パーキンソン病 / MPP^+ / 神経毒 / 選択的神経細胞死 / 神経伝達物質再取込み機構 / アミノ酸点変異 / COS細胞遺伝子導入発現系
研究概要

パーキンソン病誘発神経毒MPP^+(1-methyl-4-phenylpyridinium)は神経伝達物質再取り込み機構により神経終末に取り込まれ、ドーパミンニューロンの選択的細胞死を招く。本研究ではドーパミントランスポーターにおける輸送活性の可逆性という点から我々がこれまでに示した第7膜貫通部分のセリン残基に焦点を当て[^3H]MPP^+輸送とMPP^+被爆による細胞死について検討を加えた。
[^3H]MPP^+取り込みはドーパミンと較べるとゆっくりとした時間経過で細胞内に取り込まれる。そのinitial velocityの分析から第7膜貫通部位serine350,353をalanineに点変異した7S-A2ミュータントはK_m値を変えることなくV_<max>を増加させた。一方[^3H]MPP^+結合はB_<max>を変えずK_D値の増大がみられた。予め負荷した[^3H]MPP^+のトランスポーターを介した細胞外への流出は7S-A2ミュータントで増加していた。以上の結果をあわせ考えると、7S-A2ミュータントではMPP^+輸送のトランスロケーションの促進と共に、トランスポーターが細胞内にオリエンテーションされた状態でのMPP^+に対する親和性も変化しているのかもしれない。
WST-1を用いた光学的マイクロプレートアッセイによる生細胞数測定からドーパミントランスポーター発現COS細胞は比較的低濃度のMPP^+により細胞数の減少、すなわち細胞障害を生じた。この評価法を用いれば簡便に多量のサンプルの細胞毒性スクリーニングが行えるものと思われる。7S-A2ミュータントトランスポーター発現COS細胞ではそのMPP^+取込み能の高進に反してMPP^+毒性感受性は野性型トランスポーター発現COS細胞よりも低下していた。このことは初期のMPP^+取込み増加よりもむしろ長時間の被爆におけるトランスポーター可逆性に関連する細胞内外の再分布がMPP^+細胞毒性の重要な因子となるかもしれない可能性を示唆しており今後さらに検討を加える必要があるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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