研究課題/領域番号 |
06272228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60112512)
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研究分担者 |
森田 規之 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50239662)
由利 和也 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10220534)
上田 秀一 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60150570)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ステロイドホルモン / ステロイドホルモンレセプター / 細胞死 / 遺伝子発現調節 / 性差 / 脳分化機構 |
研究概要 |
胎仔・新生仔ラットの脳室内および脳実質内に、合成のグルココルチコイドであるデキサメサゾンを投与すると海馬の歯状回の顆粒細胞が特異的に細胞死をきたした。これらの変化は投与したデキサメサゾンの量、投与日数に比例していた。この領域はグルココルチコイドレセプターの分布が豊富なところであるため、グルココルチコイドレセプターの抗体作製に着手した。グルココルチコイドレセプター抗体の作製を行った。グルココルチコイドレセプターの転写調節ドメインをコードするcDNAが挿入されたイクスプレションベクターを用い、GST癒合タンパクを作製したのち、分離、精製し、ウサギを免疫し、活性の高い抗体を得た。特異性の検定にはイムノブロッティング法や免疫組織化学法を用いた。また、in vitro トランスクリプション法によってジゴキシゲン標識cRNAプローブをin situハイブリダイゼーションン検索のために作製した。また、in vitroトランスクリプション法によってジゴキシゲン標識cRNAプローブをin situハイブリダイゼーション検索のために作製した。現在、これらを用いてグルココルチコイドレセプターのアンチセンスDNAを組み込ませたレトロウィルスベクターを作製、C6グリオーマ細胞に感染させ、増殖が抑制されるかどうかの検討を行っており、ステロイドホルモンレセプターの増殖過程における検索が今後の研究課題として残った。エストロゲンレセプターの発現については、生直後のラット視床下部領域を中心にin situハイブリダイゼーション法を行っており、またエストロゲンレセプターの抗体による免疫組織化学法も併せて検討した。エストロゲンレセプターの発現は内側視束前核で雌雄差が顕著に認められ、この領域へのアンチセンスDNA投与によって性分化が修飾されることから、エストロゲンレセプターの脳分化過程における重要性が明確となった。
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