研究課題/領域番号 |
06272238
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都精神医学総合研究所 |
研究代表者 |
森 啓 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門, 副参事研究員 (10159189)
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研究分担者 |
瀧尾 廣士 理化学研究所, 研究基盤技術部・生体分子解析室, 室長 (70211349)
佐原 成彦 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門, 技術員 (40261185)
山本 明広 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門, 技術員
宇佐美 美穂子 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門, 技術員 (10261182)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 変性細胞 / 神経細胞 / 細胞培養 / 成長因子 / 抑制因子 |
研究概要 |
脳細胞の死はいわゆるプログラムされたもの(apoptosis)と条件死がある。血管機能の異常にもとずく変化として酸素欠乏や栄養欠損があるが、これ以外にも各種成長因子の低下もしくはそれらのレセプター異常も重要な因子である。われわれは、ラット脳神経の初代培養において神経細胞の密度も1つの因子であることを見いだした。このことは、脳に由来する未来の因子が低密度の神経細胞能勢依存に作用しているとの作業仮説をたてて脳組織に存在する新しい神経細胞維持因子を探索しようとしている。用いて方法としては、ラット胎仔脳(18日齢)の初代培養にラット脳及び牛脳ホモジェネートを加える。4日間の培養後、MTTキット(Dojin)をもちいて細胞生存率を求める。脳ホモジェネートはさらに、遠心操作、硫安分画、ガラムクロマトグラフィーによる分画操作を実施した。いまだ研究は完了していないが、われわれが観察している活性因子はCMセルロースでの溶出条件の違いから既知のBDNFとは異なることが示唆された。この因子は遠心上清に回収され、pH5.5の酸性処理によって遠心上清に残る点ではこれまで知られている成長因子とよく似た性質があると推察される。また、同因子は30-50%の硫安分画にあることから、basic FGFとも異なることがわかる。DEAEセファロースでは0.2MNaClにて溶出されることから酸性タンパクであると結論した。現在、生理的条件下におけるグル濾過をすることによって、おおよその分子量を決定しつつある。
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