研究課題/領域番号 |
06273203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高木 尚 東北大学, 理学部, 助教授 (00004474)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ヘモグロビン / グロビンファミリー / ミニグロビン / IDO由来 / 軟体動物 / 原始腹足目 |
研究概要 |
ヘモグロビン(Hb)には起源の異なる3つのファミリーがあるのではないかと考えている。一つは通常のグロビン(Gb)・ファミリー由来のもので、殆どのHbはこのファミリーに属する。二つ目はミニグロビンと呼んでいるもので通常のGbより小さく、原生生物に代表されるものである。三つ目は軟体動物の巻貝であるアワビ、サザエなどに見られるindoleamine‐2,3‐dioxygenase(IDO)由来と考えられるものである。 今年度は軟体動物のHbにしぼって研究を進めた。巻貝は4つの目に分類されアワビ、サザエは原始腹足目に属する。それ以外の新、および中腹足目に属するエゾボラ、フトヘナタリガイのHbの構造を決定したが、これらは通常のGbファミリーであることがわかった。もう一つの異腹足目の貝は入手がかなり困難である。次に原始腹足目の貝は全てIDO由来のHbを持っているのかを明らかにするため、この目に属するキバアマガイ、アマオブネ、カノコガイ、コシダカガンガラについて調べた。前3者は西表島より得た種であるがこれらは通常のGbファミリーであり、コシダカガンガラのみがIDO由来のものであることがわかった。従ってIDO由来Hbは原始腹足目一般に分布しているのではなく、原子腹足目の中でも通常のGbを持っているのもあることが明らかとなった。
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