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視物質の分子進化と色覚の起源

研究課題

研究課題/領域番号 06273230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関姫路工業大学

研究代表者

津田 基之  姫路工業大学, 理学部, 教授 (60045458)

研究分担者 岩佐 達郎  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00133926)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード色覚視物質 / 視物質 / ロドプシン / G蛋白質 / ホヤ / プラナリア / PCR / 光情報伝達
研究概要

視物質の進化を明らかにする意味でも原索動物のホヤのロドプシンの系統樹上の位置は興味深いので、そのロドプシン遺伝子をクローニングすることを試みた。ホヤの初期幼生のcDNAライブラリー(京都大学佐藤先生より提供)を用いて、いままで脊椎動物や頭足類のロドプシン遺伝子をクローニングするために用いられてきたPCRプライマーで増幅を試みたが、増幅されてくる断片にはロドプシンに由来するものは含まれていなかった。
幼生の一時期にしか眼点が無いことから考えて、期待されるロドプシンcDNAは恐らくきわめて限られた時期に少量出てくると思われる。そこで、次の二つの点で改良をくわえた。cDNAライブラリーをテンペレートとしたPCRではなく、RT-PCRを行うために、新たにトータルRNAを調製する。(2)より感度の高いと思われるPCRプライマーを考え、新たに合成する。
ホヤでの情報伝達システム、とりわけ光情報伝達システムの発生分化についての知見を得るため、幼生において発現しているGタンパク質αサブユニット、βサブユニット遺伝子断片をPCRで増幅した。その結果、今のところ、1種類のαサブユニット、2種類のβサブユニット遺伝子断片が得られている。それらのノーザンブロット解析から発生段階での発現時期についての知見が得られ、インサイチュハイブリダイゼーションによって発現している細胞についての知見を得ようとしている。また、遺伝子全長をえるためにライブラリーのスクリーニングをおこなっている。
現在、進行中であるが、新たに合成したプライマーを用いて、プラナリアのロドプシン遺伝子をクローニングする事ができた。新たに合成したプライマーはきわめて広範囲な動物種のロドプシン遺伝子のクローニングに用いることが出きるものと期待される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] S.Masuda,et al.: "Infrared Studies of Octopus Rhodopsin:Existence of a Long-lived Intermediate and the States of the Carboxylic Group of Asp-81 in Rhodopsin" FEBS Lett.317. 223-227 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Masuda,et al.: "Infrared Studies of Octopus Rhodopsin and Lumi-rhodopsin," J.Mol.Struct.297. 29-34 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yoshioka,et al.: "Biophysical Aspect of Information Flow from Receptor to Channel." NY Acad.Sci.Annals. 707. 328-337 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kikkawa,et al.: "GTP-binding proteins couples with metabotropic glutamate receptor in bovine retinal on-bipolar cell.," Biochem.Biophys.Res.Commun.195. 374-379 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kikkawa,et al.: "GTP-binding proteins coupling to glutamate receptors on bovine retinal membranes.," NY Acad.Sci.Annals. 707. 557-560 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Liang,et al.: "The pKa of the Protonated Schiff base of Gecko Cone and Octopus Visual Pigments." Biophys.J.,. 67:2. 848-854 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Tsuda: "Regulation of Signal Coupling Proteins in Octopus Photoreceptors."Frontiers of Photobiology".,(A.Shima et al.,Ed.)" Elsevier Science Publishers., 568 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 津田基之: "ロドプシン、「レセプター-基礎と臨床」" 朝倉書店, 944 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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