研究課題/領域番号 |
06274235
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
重川 宗一 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 部長 (00113738)
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研究分担者 |
池田 俊太郎 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, レジデント
岩田 裕子 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 室員 (80171908)
木島 祥行 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 室員 (30260350)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 心筋症 / 心筋症ハムスター / ジストロフィン / ジストロフィン結合糖蛋白質 / 細胞骨格 |
研究概要 |
本研究においては、心筋機能不全の発症メカニスムを研究するモデルとして、遺伝性心筋症ハムスター心筋異常について検討を行っている。昨年度までの研究で我々は、心筋症ハムスター心筋の場合、細胞骨格系に異常があり50kDaジストロフィン結合糖蛋白質(DAG)が細胞膜から欠損していること、ジストロフィンと他のDAGとの結合性が失われていることを示した。今年度は、50kDDAGについてさらに調べ、この動物心筋には、ほぼノーマルサイズのmRNAが正常心筋とほぼ同量発現していることがわかった。現在そのcDNAの塩基配列を正常のものと比較検討している。また、正常ハムスター心筋からのジストロフィン-DAG複合体の分離精製を行い骨格筋のものと比較した。心筋のジストロフィン-DAG複合体は、骨格筋とは異なって、ミクロゾーム分画からは抽出できないが、デタ-ジェント存在下心筋を直接ホモジネートすることにより50-60%の効率で可溶化できることが明かになった。精製は、さらにレクチンaffinity chromatography及びジストロフィン抗体chromatographyにより行った。その結果、複合体を構成するDAPの組成には心筋と骨格筋とで大きな差異を認めなかったが、心筋では、複合体含量が骨格筋より約10倍多いことが判明した。
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