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細胞質分裂におけるrho遺伝子産物の機能

研究課題

研究課題/領域番号 06275206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

森井 成人  京都大学, 医学部, 講師 (80220036)

研究分担者 成宮 周  京都大学, 医学部, 教授 (70144350)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードrho遺伝子産物 / 低分子量GTP結合蛋白質 / 蛋白質キナーゼ / チロシンリン酸化 / 細胞質分裂 / 収縮環
研究概要

1.活性型rho p21注入の細胞質分裂への効果:野性型およびrho p21(Val14-rhoA)を大腸菌で発現しリコンビナント蛋白質を調製した。これらをGTPγSとインキュベートした後、カエル受精卵に注入し、卵割への効果を調べた。Val14-rho p21により分裂溝の異常収縮が惹起されたが、卵割の時期はコントロールと同じであった。この効果は野性型rho p21でも認められ、rho p21が収縮環の形成を制御していることが明らかにされた。
2.rho p21の蛋白質チロシンリン酸化における役割:線維芽細胞をbombesin,endothelinで刺激する系を用いて、rho p21の情報伝達経路の解析を行った。これにより、rho p21がfocal a dhesion kinase(p125FAK)およびpaxillinなどの蛋白質チロシンリン酸化を介して細胞接着・細胞骨格形成を制御している可能性が示唆された。
3.renaturation kinase assayを用いてrho p21の下流で活性化されるキナーゼの同定:lysophosphatidate(LPA)で刺激した細胞では、PVDF膜上で分子量145K,85K,64K,60K,43KのSer/Thrキナーゼの自己リン酸化の増強が観察された。これらのうち、分子量43KのキナーゼはGiを介して活性化され、MAPキナーゼであること、一方、60K,64K,85K,145KのキナーゼはGqおよびrho p21の下流で活性化されることが明らかになった。本研究の結果からrho p21を介して制御されるキナーゼカスケードの存在が示唆された。
4.[^<35>S]γGTP・rho p21をプローブに用いたligand overlay法およびrho p21をbaitとしてtwo hybrid法を用いてrho p21の標的分子の検出を試みた。前者の方法によりGTP・rho p21と特異的に結合する分子量165Kの蛋白質が得られ、また後者の方法ではrho p21と反応する3つの異なる遺伝子が得られた。現在これらの同定を進めている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Jalink,K: "Inhibition of lysophosphatidate and thrombin-induced neurite retraction and neuronal cell rounding by ADP-ribosylation of the small molecular weight GTP-binding protein rho." J.Cell Biol.126. 801-810 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Rankin,S: "Botulinum C3 exoenzyme blocks the tyrosine phosphorylation of p125FAK and paxillin induced by bombesin and endothelin." FEBS Lett.354. 315-319 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Morii,N.: "Preparation of native and recombinant botulinum C3 ADP-ribosyltransferase and identification of rho proteins by ADP-ribosylation." Methods in Enzymology:Small GTPases and their regulators. (印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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