研究概要 |
大腸菌由来のリボヌクレアーゼHIを用いて遺伝融合2量体を作成した。構成単量体が順方向にN末C末でポリペプチド鎖(リンカー)を介してつながっている。長さと組成の異なるリンカーを2種類くみこみ、2種類の人工的リボヌクレアーゼ2量体を作った。この内8残基のペプチドをリンカーとした2量体についてその構造をNMRの種々の手法(T_1,T_2,NEO,緩和剤の影響等)を駆使して単量体と比較しながら調べた。T_1,T_2の単量体の差、2量体でNOEが新しく出現すること、緩和剤が2量体接合部に入らない事などからこの2量体はコンパクトな会合体を作り、その接触部位はリンカーの結合部位(N末とC末)の近傍にあることが分かった。
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