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SH3領域による分子認識の選択特異性を決める構造的要素の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06276223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

松岡 耕二  (財)東京都老人総合研究所, 生体情報部門, 研究員 (60110029)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード細胞内シグナル伝達 / Src相同領域 / SH3 / Ash / Grb2 / 低分子量GTP結合蛋白質
研究概要

アダプター分子と総称されるAsh,Nck,Crkなどの連結分子は,細胞内シグナル伝達において鍵となる役割を果たしており,そのSH3領域に他の分子を結合することによって下流にシグナルを伝える.それぞれのSH3ドメインがどの分子にどのようなモチーフを認識して結合するのかを明らかにするため,まずわれわれは,Ashに焦点を絞り,GST融合蛋白質や免疫沈降法を用いて他の蛋白質との相互作用を調べた.その結果,Ras蛋白質に対するグアニンヌクレオチド交換因子であるSosのほかに,新規分子C3Gが発見され,またミクロチュブール結合性GTPaseであるダイナミンがAshに結合することが見出された.これらの結果から,AshのSH3の結合するモチーフの候補として,すでに知られていたmSosのEVPVPPPVPPR,PPESPPLLPPR,HSIAGPPVPPR,3BP1のRAPTMPPPLPPVPPQPAR,3BP2のPPAYPPPPVPなどに,ダイナミンのGPPPQVPSRPNRC,C3GのDPEKPPPLPEKKNがつけ加えられたことになるが,これだけの情報ではこれらの分子間相互作用を実現しているペプチドモチーフについてはっきりした結論を得るのは相当困難なように思われる.そこでわれわれはさらに進めて,2分子間の相互作用を検出するというシステムを活用することによってcDNA発現ライブラリをスクリーニングし,Ash,NckのSH3に結合する蛋白質を包括的に検索することにした.すると,これまで知られていなかったSH3に結合する思われる分子がかなり多数発見された.現在それらのcDNAクローンの配列を調べているが,それによって,Ash,NckのSH3ドメインの認識するモチーフがより明確にされるものと期待される.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ohmichi,M.: "Growth factors differentially stimulate the phosphorylation of Shc protein and their association with Grb2 in PC-12 pheochromocytome cells." J.Biol.Chem.269. 1143-1148 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hashimoto,Y.: "Different interactions of Grb2/Ash molecule with the NGF and EGF receptors in rat pheochromocytome PC12 cells." Oncogene. 9. 869-875 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Miki,H.: "Association of Ash/Grb2 with dynamin through the SH3 clomain." J.Biol.Chem.269. 5489-5492 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Okutani,T.: "Grb2/Ash binds directly to tyrosines 1068 and 1086 and indivectly to tyrosine 1148 of actiuated human epidermal growth factor receptors in intact cells." J.Biol.Chem.269. 31310-31314 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka,S.: "C3G,a guanine nudeotide releasing protein expressed ubiquitously,binds to the SH3 domains of CRK and GRB2/ASH." Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91. 3443-3447 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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