研究課題/領域番号 |
06277211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 正 大阪大学, 医学部, 助手 (20212219)
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研究分担者 |
平野 俊夫 大阪大学, 医学部, 教授 (40136718)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | IL-6 / gp130 / Jak / STAT / チロシンキナーゼ / Sak |
研究概要 |
IL-6は造血系において、IL-6は、IL-3とともに多能性幹細胞コロニー形成を誘導し、巨核球に対してはその成熟化を誘導する。また、IL-6はマウスの骨髄性白血病細胞株M1のマクロファージへの分化を誘導する因子として注目されている。IL-6受容体は分子量80kDaのIL-6結合分子とそのシグナル伝達分子であるgp130により構成される。gp130分子の細胞内ドメインにはチロシンキナーゼ等のエフェクター分子に類似した構造は認められず、gp130分子を介するシグナル伝達系を明らかにするためにはgp130会合分子の同定は必須である。申請者らは非受容体型チロシンキナーゼであるJAKファミリーキナーゼならびにその下流に存在すると考えられるSTAT分子に注目し、それらに対する特異的抗体を用いた免疫沈降法にてIL-6刺激によるチロシンリン酸化の有無を検討した。JAKキナーゼ及びSTAT蛋白に対する抗体は合成ペプチドをウサギに免疫することにより得た。マウスgp130分子を高発現させたマウスプロB細胞株BAFm130細胞あるいはIL-6によってマクロファージへの分化が誘導されるY6細胞をIL-6と可溶性IL-6レセプターa鎖で刺激し、NP-40溶液で可溶化後、抗ホスホチロシン抗体あるいは抗JAK抗体、抗STAT抗体で免疫沈降したのち抗ホスホチロシン抗体によるウエスタンブロットを行った。BAFm130においたはgp130分子を刺激することにより種々の蛋白のチロシンリン酸化が誘導された(BBRC200:821,1994)。また、gp130刺激でJAKキナーゼとSTAT分子のチロシンリン酸化が観察された。さらに、JAKキナーゼは構成的にgp130分子に会合していることが明らかとなった。加えて、抗STAT抗体による免疫沈降物中には分子量72kDaの新たなチロシンキナーゼ(p72^<sak>)(p72STAT-associatcd tyrosinc kinasc)が含まれることを明らかにした。また、p72^<sak>のチロシンキナーゼ活性はgp130刺激で上昇することを明らかにした(Blood83:3457,1994)。さらに、p72^<sak>チロシンキナーゼのチロシンリン酸化はIL-6によってマクロファージへの分化が誘導されるY6細胞においてもチロシンリン酸化が誘導されることや他の造血系サイトカインであるIL-3やG-CSFによっても誘導されることから造血系サイトカインレセプター下流に共通に存在するチロシンキナーゼであると考えられる。現在、このp72^<sak>のチロシンキナーゼの単離、精製を試みている。
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