研究課題/領域番号 |
06280110
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉明 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)
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研究分担者 |
吉田 光昭 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80012607)
寺田 雅昭 国立がんセンター, 研究所, 所長 (10124421)
北川 知行 (財)癌研究会, 研究所, 所長 (50085619)
山村 研一 熊本大学, 医学部, 教授 (90115197)
中村 祐輔 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70217909)
富永 祐民 愛知がんセンター, 研究所, 所長 (30124530)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
69,000千円 (直接経費: 69,000千円)
1999年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1997年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1996年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ゲノム安定性 / 細胞周期制御の破綻 / ヒストンアセチル化 / ヒストン脱アセチル化 / EBVと発がん / Tsc-2 / 可変型遺伝子トラップ法 / Cajal細胞 / 発がん / がんの疫学 / 化学発がん / 放射線発がん / ウイルス発がん / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / 発がん感受性 / 総括班会議 / 計画研究 / シンポジウム / 進捗状況報告会 / 肝炎ウイルス検討会 / 研究(1) / 研究(2) / 検討班 / 「発がん」領域 / 重点シンポジウム / ワークショップ / 総合がん総括班 / 計画研究設定 / 留保金の使途 / 将来検討会 |
研究概要 |
発がん機構の研究が進みゲノムの安定性維持機構の破綻ががん化の根本にあるとの認識が広まっていく中、DNA複製、修復、組換えなどいわゆるDNAtransactionや細胞周期制御の異常がゲノム不安定性に大きく関与する事が判明した。がん遺伝子の発見とその異常シグナルが核に入り転写因子に伝わることが明らかになって以来、転写制御異常が細胞がん化の重要なステップと考えられている。転写制御に関する因子が多種存在し、且つ巨大複合体を形成していること、クロマチン構造のリモデリング、ヒストンのアセチル化、脱アセチル化等が関与する事など次第に転写制御機構の実体が明らかにされつつある。本研究組織に属する研究者もこの分野で誇るべき人材が多く、この6年間に高いレベルの研究成果を多くだし、世界のがん研究の流れに重要な貢献をするができた。以下にその具体的成果を上げる。 1.ゲノム安定性維持機構の破綻ががん化の根本にあることを解明した。 2.DNA腫瘍ウイルス研究から派生したがん研究の進展が見られた。 3.EBVのヒト悪性リンパ腫と胃がん発生への関与が示唆された。 4.遺伝性腎がんラットの原因遺伝子Tsc-2の同定された。 5.ウイルス発がん研究の進展が見られた。 6.転写制御異常と発がんの関係が明らかとなった。 7.マウス発生工学における可変型遺伝子トラップ法の開発がなされた。 8.大腸がん発生に関与するプロスタノイド受容体の解明がなされた。 9.環境因子の発がんリスク評価の検討がなされた。 10.ヒト消化管間葉細胞腫のCajal細胞起原とc-kitの機能獲得変異の関与の証明がなされた。 11.がんの疫学の進展が著しかった。
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