研究課題/領域番号 |
06280119
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
福島 昭治 大阪市立大学, 医学部・第一病理学教室, 教授 (00137077)
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研究分担者 |
若林 敬二 国立がんセンター研究所, 生化学部, 部長 (60158582)
津田 洋幸 国立がんセンター研究所, 化学療法部, 部長 (10163809)
根本 信雄 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (10085631)
佐藤 茂秋 神戸大学, 医学部・衛生学教室, 教授 (00076994)
高橋 道人 国立衛生試験所, 病理部, 部長 (30080005)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
110,500千円 (直接経費: 110,500千円)
1996年度: 36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1995年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1994年度: 37,500千円 (直接経費: 37,500千円)
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キーワード | 発がんリスク評価 / 環境因子 / ヘテロサイクリックアミン / 変異原性 / ニトロソ化合物 / 遺伝子変異 / DNA付加体 / 酸化的ストレス / 発がん性 |
研究概要 |
MeIQxについて全員の協力のもとに行った前年度の発がん実験における肝細胞の5-bromo-2'-deoxyuridine (BrdU)標識率を検索した。すなわち、肝細胞の増殖能が最も高い21日齢の雄性F344ラットを用い、0, 0.001, 0.01,0.1, 1,10ppmの低濃度域および100ppmのMeIQxを16週間連続投与した群におけるBrdU標識率はglutathione S-transferase placental form (GST-P)陽性細胞巣の出現とほぼ同様の曲線を示した。2)ラット肝発がんプロモーター,sodium phenobarbital (PB)は低濃度では肝GST-P陽性巣の発生を抑制し、PBの作用閾値の存在を再確認した。3) mutated allele specific amplification法はがん遺伝子の微少な変異を検出する方法としては不適当であることが判明した。4) IQとMeIQxの複合投与はその発がん性を増強した。5) PhIP-DNA付加体量には発がん標的臓器と非標的臓器の間に差はみられなかった。6)イニシエーション活性中期検索法におけるGST-P陽性細胞巣の発現程度は腫瘍発生と良く相関していた。7) p53ノックアウトマウスの膀胱発がん感受性はホモ欠失型>ヘテロ欠失型>野性型の順であった。8) lacI遺伝子導入マウスにおいて高濃度のMeIQxは発がん標的臓器にlacI変異頻度の上昇をもたらしたが、低濃度では上昇はみられなかった。9) quinolineとその誘導体の3-fluoroquinolineの発がん性はAmes試験の結果と良い相関性を示した。10) dimethylnitorsamineの低濃度域におけるラット肝発がんリスクの実験を班員全員の共同のもとに行っている。
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