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網膜芽細胞腫遺伝子プロモーター領域における調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 06280234
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

川井 啓市  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079745)

研究分担者 酒井 敏行  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20186993)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード癌抑制遺伝子 / RB遺伝子 / ATF / プロモーター / RBF-1 / E4TF1 / Ets / 網膜芽細胞腫遺伝子
研究概要

1)網膜芽細胞腫遺伝子(RB)プロモーター領域の最も重要な転写因子であるRBF-1の同定
私達は以前、遺伝性網膜芽細胞腫家系においてRB遺伝子のSp1部位と思われる部位に点突然変異が存在することを見出した。しかしここにはSp1は結合せず、他の転写因子が結合したので、これをretinoblastoma binding factor1(RBF-1)と名づけた。このRBF-1の結合塩基配列を同定したところSp1結合塩基配列と重複するets結合塩基配列であった。更に、ダイナビーズを用いてこの転写因子を精製したところ、興味深いことにアデノウイルスE4プロモーターの転写因子であるE4TF1と同一のものであった。このことより、E4TF1がRB遺伝子を活性化する重要な因子である可能性が出てきたので、RB遺伝子でなくE4TF1に突然変異があり失活することにより、RB遺伝子プロモーター並びにRB遺伝子の発現が低下して網膜芽細胞腫に罹患する可能性が示唆された。
2)RB遺伝子プロモーター調節因子の検索
RBプロモーターを調節する因子を見出すことは、RB遺伝子プロモーターが点突然変異や過剰メチル化により失活することにより網膜芽細胞腫に発症している症例に対して治療或いは予防への手がかりを与えることになる。そこで私達はマウス筋芽細胞が分化に伴いRBプロモーター活性が著明に増強することを見出したのでそれを手がかりとして、プロモーター活性の増強機構を明らかにした。その結果、RBプロモーターのATF結合塩基配列に結合するある種のATFタンパクが未分化の時に抑制的に働き、分化することによりそのタンパクの結合がはずれるためにプロモーターが活性化されることを見出した。現在その抑制的に働くATFタンパクを同定中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Osifchin,N.et al.: "Identification of a p53 binding site in the human retinoblastoma susceptibility gene promoter" J.Biol.Chem.269. 6383-6389 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ohtani-Fujita,N.,et al.: "A silencer element in the retinoblastoma tumor-suppressor gene" Oncogene. 9. 1703-1711 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Savoysky,E.et al.: "The retinoblastoma binding factor 1(RBF-1)site in RB gene promoter binds preferentially E4TF1,a member of the Ets transcription factors family." Oncogene. 9. 1839-1846 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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