研究課題/領域番号 |
06281219
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
辻 勉 東京大学, 薬学部, 助教授 (00143503)
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研究分担者 |
山本 一夫 東京大学, 薬学部, 助手 (20174782)
今井 康之 東京大学, 薬学部, 助手 (80160034)
入村 達郎 東京大学, 薬学部, 教授 (80092146)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 細胞接着 / 細胞運動 / インテグリン / VLA |
研究概要 |
正常細胞に比べがん細胞での発現が高まっているVLA-3インテグリンに注目し、この分子の発現と細胞接着性、移動性、浸潤性、増殖性、造腫瘍性、転移性などがん細胞のふるまいとの関係を解明することを目標とした。特に、以下の2点について焦点を絞り研究を進めた。 VLA-3のリガンド分子の検索:単クローン抗体を用いた阻害実験から、類上皮細胞株A431の産生するマトリックスにはVLA-3のリガンド分子が多く含まれていることが示されていこので、この細胞の無血清培養液中より、VLA-3のトランスフェクタント細胞の接着活性を指標として、リガンドタンパク質の分画精製を試みた。その結果、ヘパリンカラムおよびセファクリルS-400カラムを用いたクロマトグラフィーが有効であることがわかった。今後、さらに精製を進めリガンド分子の生化学的な特徴を明らかにしていく予定である。 VLA-3を介した細胞間接着:VLA-3を発現した多くの細胞株が、VLA-3に対する抗体を添加することによって自己凝集をおこすことを見いだした。トランスフェクタントを用いた実験から、この現象は抗体によってVLA-3が活性化されるために観察されたものと考えられた。この結果は、VLA-3インテグリンが細胞とマトリックスとの接着を媒介するばかりでなく、細胞間の接着にも関与していることを示唆した。
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