研究課題/領域番号 |
06281226
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
野村 孝弘 金沢大学, がん研究所, 助手 (80115261)
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研究分担者 |
猟山 一雄 金沢大学, がん研究所, 助手 (50019874)
中村 忍 金沢大学, 医学部, 助教授 (20019946)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | SFME細胞 / ras / mycSFME細胞 / r / mHM-SFME-1細胞 / Balb / cマウス / 腫瘍 / 転移 / ヒトc-ha-ras / PCR |
研究概要 |
Balb/cマウスで高い転移性を示すr/mHM-SFME-1細胞を開発し、肺への遠隔転移を導入されているヒト遺伝子を基にして細胞数で評価して転移動態を定量的に把握し、この細胞の有用性を検討した。 1.足蹠にr/mHM-SFME-1細胞を移植後14日目及び28日目の肺組織を染色して観察すると、後者では転移腫瘍巣が多数認められたが、前者では明確な転移巣は認めなかった。 2.マウスH-rasはexon-1内でHind-IIIにて切断されるがヒトH-rasはされない。r/mHM-SFME-1細胞にはヒト活性型c-H-ras1が導入されており、Hind-III消化後のH-ras配列をPCR法によって増幅すると、この細胞のもつヒトc-H-ras1の検出が可能であった。 3.このPCR産物はテンプレートDNA量に伴って増加したので、これを数量化して相対値を求めたところ、1x10^4から1x10^7個の細胞由来まで産物量は直接的に増加した。従って、マウス肺への当該癌細胞の転移は定量可能と考えられた。 4.この方法でマウス肺への自然転移腫瘍細胞を調べた結果、移植7日目で既に腫瘍由来PCR産物が検出された。また経時的に肺でのPCR産物の増加が観察された。 5.同様にして腎臓でも腫瘍由来PCR産物が検出された。しかし、肺と異なりPCR産物は経時的に減少した。ここでは移植28日目でも転移は見られなかった。 以上の結果より、本細胞の肺転移及び転移細胞数の定量から新たな転移の評価法が確立され、このモデルはより実際的で有用であると考えられた。
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