研究課題/領域番号 |
06281252
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大工原 恭 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40028733)
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研究分担者 |
宮崎 博臣 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30166152)
大西 智和 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244247)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 肝細胞増殖因子 / HGF / プロHGF / HGF活性化酵素 / 肝疾患 / 肝再生 |
研究概要 |
我々は、正常ヒト血清中に1本鎖のプロ型hHGF(不活性)を2本鎖の成熟型hHGFに活性化する酵素が含まれていること、劇症肝炎患者血清中には成熟型hHGFと共に相当量のプロ型hHGFも含まれ、正常血清から部分精製したhHGF活性化酵素を添加することにより、成熟型hHGFに転換されることを見出した。さらに、慢性肝炎や肝硬変など、血清活性型hHGF値の著明な上昇が認められない患者でも、その血清中にはプロ型hHGFが含まれていることを明らかにした。これらのことから、hHGFは肝障害の程度に応じてプロ型として合成・分泌され、細胞外で活性化されて肝再生過程を促進していることを示している。 次いで我々は、ラット肝細胞が合成・分泌しているリン酸型フェチュイン(phosphofetuin)とhHGFとの相互作用を検討し、このタンパクがhHGFの肝細胞増殖促進活性を抑制すること、またこの抑制作用はphosphofetuinとhHGFが結合することに由来することを見出した。しかし、ラットの脱リン酸型フェチュインにはその抑制活性も結合活性もない。一方、phosphofetuinは負の急性期タンパクであり、hHGF自体はphosphofetuinの合成・分泌を促進する。従って、phosphofetuinは肝の過剰増殖を防止するカローンの1種と考えられた。
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