研究課題/領域番号 |
06281267
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
稲垣 昌樹 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 研究室長 (30183007)
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研究分担者 |
小河原 緑 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 助手 (60100111)
辻村 邦夫 愛知県がんセンター研究所, 主任研究員 (10227407)
関亦 正幸 (財)東京都老人総合研究所, 神経生理部門, 研究員 (80250190)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 浸潤・転移 / 中間径フィラメント(1F)機能 / リン酸化ペプチド特異抗体群 / 増殖依存性1Fキナーゼ |
研究概要 |
我々はグリア酸性蛋白質やビメンチンの多彩なリン酸化部位のそれぞれについてそのリン酸化状態を特異的に認識するマウスモノクローナル抗体群の作製を行った。これら抗体をがん培養細胞株に用いることでがん細胞増殖に伴って、異なった時間経過と異なった細胞内局在で、3種の中間径フィラメントキナーゼが活性化されることを明らかにした。そのうち2つのキナーゼについては同定が完了し、cdc2キナーゼとカゼインキナーゼであることが明らかとなった。 またG_0→G_1のシグナル伝達系と細胞骨格リン酸化反応との連関を明らかにするため、ジアシルグリセロール系のCキナーゼとIP_3/Ca^<2+>系のカルモジュリンキナーゼIIのビメンチン特異リン酸化部位(Cキナーゼ、ビメンチンSer33;カルモジュリンキナーゼII、ビメンチンSer82)のリン酸化状態を特異的に認識する抗体群を作製し、現在培養細胞を用いて調べている。 またがん細胞にビメンチン遺伝子を導入し、ビメンチンのがん細胞における異所性発現とがん細胞における運動能の亢進との関連について検討した。しかしその結果、ビメンチンのがん細胞における異所性発現はがん細胞増殖やその運動能亢進に決定的に重要な役割を果たしているとの知見は得られなかった。
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