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アポトーシスにおけるヌクレオソームリンカーの構造とヒストン3のリン酸化

研究課題

研究課題/領域番号 06281270
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

網代 廣三  愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (80124527)

研究分担者 柴田 清孝  石巻専修大学, 理工学部, 助手 (20244973)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアポトーシスのシグナル伝達 / クロマチン凝縮
研究概要

アポトーシス細胞の生化学的特徴として、クロマチンの凝縮およびヌクレオソーム単位の断片がある。ヌクレオソームはヒストンによって形成されているので、アポトーシスにおけるヒストンのリン酸化について調べた。その結果:
1)多くのアポトーシス細胞でヒストンH2BおよびH3がリン酸化された。これらのリン酸化は、誘導源(VP-16等の抗ガン剤,Fas抗原、脱リン酸化酵素阻害剤),細胞腫(HL-60,HeLa,thymocyte),動物種(human,rat),の違いを越えて見られた。
2)HL-60細胞のVP-16よるアポトーシス細胞では、H2Bのリン酸化サイトは(Ser32または,Ser36)である可能性が高い。一方、H3のリン酸化サイトは染色体凝縮期にリン酸化されるサイトとは異なるサイトであった。これらのリン酸化は何れも増殖細胞には見られないリン酸化(non-proliferating)であった。
3)アポトーシスの多いHL-60細胞群では全H1量のうち、H1aサブタイプ量の減少が見られた。
以上の結果からアポトーシス細胞では、(1)新たなリン酸化酵素が活性化されたり、(2)アポトーシスに特有なクロマチン構造の変化により、これらのヒストンのN末端側ドメインがリン酸化され易くなっている、という可能性が考えられる。
今後の課題:1)アポトーシス誘導後に活性化される、H2Bのリン酸化酵素の同定。2)H2Bリン酸化によるヌクレオソーム構造の変化を解析する。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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