研究課題/領域番号 |
06282119
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079828)
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研究分担者 |
山口 俊晴 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90111327)
平野 隆 通産省, 工業技術院, 主任研究官
橋田 充 京都大学, 薬学部, 教授 (20135594)
金丸 龍之介 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (70152783)
前田 浩 熊本大学, 医学部, 教授 (90004613)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1994年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / ターゲッティング / 癌転移 / 化学療法 / モノクローナル抗体 / 血管新生 / 遺伝子治療 / アンチセンスDNA |
研究概要 |
(1)癌転移に対するターゲッティグ:リンパ行性、腹膜播種性転移に対するDDSとして我々が開発した活性炭吸着抗癌剤(MMC-CH)、ポリ乳酸封入抗癌剤(CDDP-MS)、高分子抗癌剤(MMC-D,MMC-DIVEMA)などの、生体内に於ける分布や代謝経路、毒性、について検討した。そしてその結果、これらの剤形はいずれも薬剤の徐放効果や、選択性を向上させるなど、優れた特性を持つことが証明された(高橋、前田、橋田、平野)。癌細胞レベルのターゲッティングとして、マウスモノクローナル抗体A7をヒト型に変換したキメラA7とNCSとの複合体C-A7-NCSを用い、その抗原性、癌特異性、効果等をin vitro,in vivoで検討しその優れた効果が実験的に確認された。一方、臨床応用のためにその毒性と最大耐量を決定するための臨床第1相試験が試みられ、その安全性が確認された。また、同時に検討されたヒトの複合体に対する免疫反応については、予想されたようにマウス抗体に比較して著しく改善されていることが確認された(高橋、山口)。 (2)血管新生抑制剤の腫瘍血管へのターゲッティング:血管新生抑制剤に腫瘍血管特異性を持たせるため、リピオドール、マイクロカプセルなどを用いて安定な剤形を作製した。これらを用いて実験腫瘍で効果を検討したところ、優れた増殖抑制効果が認められ、しかもこの効果が新生血管の抑制によるものであることが、血管の鋳型の検討から証明された。 (3)抗体を利用した癌遺伝子へのターゲッティング療法:遺伝子を選択的にin vivoで標的細胞に導入するために、モノクローナル抗体A7の利用するのが最終目的であるが、その前に基礎的な検討として、癌遺伝子の発現をアンチセンスDNAで阻害することができるか胃癌細胞で検討した。その結果、proliferating cell nuclear antigenのmessengerRNAに対するanti-sense Oligonucleotideが胃癌細胞の増殖を抑制することが証明された
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