研究課題/領域番号 |
06282120
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
大西 武雄 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60094554)
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研究分担者 |
渡辺 正己 長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部, 教授 (10010050)
奥村 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (00073130)
加納 永一 福井医科大学, 医学部, 教授 (70065910)
田中 敬正 関西医科大学, 医学部, 教授 (40131445)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
1994年度: 13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
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キーワード | 温熱療法 / p53 / 温熱感受性 / HSP72 / 放射線 |
研究概要 |
従来温熱療法の研究の多くは放射線の照射法や温熱法の工夫に注目してきた。特に温熱療法を用いても治療成績がみとめられない場合はその技法に問題があるとされてきた。しかし近年、放射線抵抗性癌の存在や温熱抵抗性癌細胞の存在が知られるようになってきた。 ここでは温熱感受性の異なる癌細胞、特に温熱療法抵抗性癌がどの種の癌関連遺伝子が突然変異をもっているか、またはどの種の活性型癌遺伝子または不活性型癌抑制遺伝子を細胞に導入すると細胞の温熱・放射線または制癌剤に対する感受性が変化するかをつきとめた。Ki-ras・p53・E1A・E1Bなどの癌関連遺伝子が細胞の温熱感受性を変化させることがわかった。特にp53やE1A・E1Bは細胞のアポトーシスや細胞周期のG1停止に関与することなど、温熱処理後の細胞の動態におけるそれらの遺伝子の役割が解明されはじめてきた。このような研究のアプローチはどのタイプの活性型癌遺伝子または不活性型癌抑制遺伝子をもった癌細胞が温熱療法に適するのか否かを知ることにもなり、治療成績の向上に大いに貢献するものと考えている。
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