研究課題/領域番号 |
06282203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水柿 道直 東北大学, 医学部附属病院, 教授 (60004595)
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研究分担者 |
大山 良治 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30233290)
菱沼 隆則 東北大学, 医学部附属病院, 助教授 (20199003)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 修飾ヌクレオシド / 1-メチルアデノシン / シュードウリジン / 阻害ELISA / 固型腫瘍 / モニタリング / 診断 / 予後判定 |
研究概要 |
これまでに、RNA由来の修飾ヌクレオシドが癌患者尿中に増加することが知らされている。既に我々は、尿中1-メチルアデノシン(m1Ado)とシュードウリジン(PU)が白血病のモニタリングやスクリーニングに有用であることを明らかにしてきた。しかし、これまで固形腫瘍についての検討は十分にはなされていなかった。そこで、固形腫瘍の予後判定への応用性を明らかにすることを目的として、外科手術前後の尿中m1Ado、PU量の変動を検討した。 胃癌、大腸癌、食道癌などの固形腫瘍患者で、外科手術が行われた症例30例以上を対象とした。尿は一時尿として、手術前1-20日の間に1-2回、手術後一週間は1-2日おき、その後は約一週間おきに採取した。尿中m1Ado、PUの定量は既に確立した阻害ELISA法により行った。 外科手術前の尿中m1AdoとPU量は、多くの症例で、さきに我々が設定したカットオフ値以下であった。これらの個々の症例について、モニタリングへの応用性という見地から手術後の尿中量の変動を検討した。多くの症例で、手術後数日間は尿中m1Ado、PUともほとんど変動が見られず、術後10日目前後にかけてわずかに増加が認められたが、その後減少に転じた。約35日目には術前値より低下した症例が認められ、尿中m1Ado、PUが固形腫瘍のモニタリングに有用であることが示唆された。現在、的確な予後判定を行うにあたり、最も適した尿中m1AdoとPUの測定時期について検討中である。
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