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がんの遺伝子治療をめざしたアデノウイルスベクターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06282215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

斉藤 泉  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70158913)

研究分担者 鐘ヶ江 裕美  東京大学, 医科学研究所, 助手 (80251453)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1994年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワードウイルスベクター / 遺伝子治療 / プロモーター / アデノウイルス
研究概要

癌ワクチン療法への試みは既にレトロウイルスベクターを用いて先行しているが、ウイルス力価が低いため、充分量のウイルス溶液の調製は困難であった。一方アデノウイルスベクターは一過性のベクター系ではあるが、高いウイルス力価と広い感染域を有しており、癌ワクチン療法での有用性が示唆されていた。しかし作製法が非効率的で、リンホカインを組み込んだベクターを多種作製し効果を比較する研究には至っていなかった。我々は既に作製法の効率化に成功しているので、本研究では癌細胞で最も強力に発現するプロモーターを検索し、その下流に種々のリンホカインを発現する組換えアデノウイルスを作製することを目的として研究を行った。その結果調べた範囲の癌細胞で、CAGプロモーターが最も強力であることが示された。そこで、CAGプロモーターにより各種リンホカインを発現する、組換えアデノウイルスの作製とウイルスの構造確認を容易にするために、組換えウイルス作製用のコスミドカセットを改変した。新たに作製したコスミドカセットは、CAGプロモーターとPolyAシグナルの間にSwalクローニングサイトを持ち、また作製後の構造確認を容易とするためにXhoIとClaIサイトが新たに挿入されている。この組換えアデノウイルス作製用コスミドカセットを用いて、共同研究も含めマウスIL2,IL4,IL7,IL10,IL12(p23,p40),GM-CSF,λ-IFN及びヒトIL2,TNF-α,GM-CSF,IL6,IL6受容体,gp130の14種類のリンホカインを作製した。組換えアデノウイルスは、増殖を止めた細胞への遺伝子導入が可能であるため、今後は安全面からもより実用性のある放射線照射後の細胞を用いて、組換えアデノウイルスの導入効率と癌ワクチンとしての効果の検討へと発展する。また癌特異的プロモーターを組換えアデノウイルスの系に応用する等の要求性が高いため、発現単位を直接組み込むことが容易なコスミドカセットの作製を行っていく。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Kanegae,et al.: "A simple and efficient method for purification of infections recombinant adenovirus" Jpn.J.Med.sci.Biol.47. 157-166 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Sakamoto,et al.: "Adenovirus-mediated transfer of the HST-1(FGF4)gene induced increased levels of platelet count in vivo" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 91. 12368-12372 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nakamura,et al.: "Adoptive immunotherapy with murine tumor-specific T lymphocytes engineered to secrete interleukin 2" Cancer Research. 54. 5757-5760 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.chang,et al.: "Highly efficient adenovirus-mediated gene transfer into renal cells in culture" Kidney international. 47. 322-326 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Harada,et al.: "Establishment of a cell line constitutively expressing E2 glycoprotein of hepatitis C virus and humorel responce…" J.Gen.virol.(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 鐘ヶ江 裕美,他: "アデノウイルスベクターによる遺伝子導入" 実験医学(増刊)・羊土社. 12. 1804-1810 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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