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細胞の温熱感受性の機構とその修飾因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06282218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

酒井 一夫  東京大学, 医学部(医), 講師 (40153837)

研究分担者 伊藤 正光  東京大学, 医学部(医), 助手 (80176362)
鈴木 紀夫  東京大学, 医学部(医), 教授 (10010050)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード培養細胞 / 温熱感受性 / 温熱耐性 / プロテインキナーゼ / 阻害剤 / H7 / 遺伝子導入 / 温熱増感
研究概要

細胞の温熱感受性決定の機構を明らかとすることを最終目的として、温熱感受性/抵抗性を規定する遺伝子の単離を目指し、細胞内情報伝達に関与するとされるプロテインキナーゼの阻害剤が温熱感受性に与える作用を検討した。
1)温熱抵抗性を与える遺伝子の単離へ向けて
温熱抵抗性のヒトgliomaA7細胞と温熱感受性のchinese hamster V79細胞の融合により得られた融合クローンのうちA7に近い抵抗性を示したもの(VA41-4)からDNAを抽出し、薬剤耐性マーカー(G418r)を持つプラスミドとともに、リン酸カルシウム法でV79に導入した。
VA41-4DNAを導入した細胞をG418耐性と温熱抵抗性を指標として選択したところ、プラスミドのみを導入した対照群よりも有意に温熱抵抗性の細胞が4株得られた。このうちの1株は、A7と同程度の抵抗性を示した。この結果は、VA41-4DNAの中に温熱抵抗性を与える遺伝子が存在することを示唆するものである。この温熱抵抗性形質転換細胞を材料として温熱抵抗性遺伝子の同定、単離を進めている。
2)プロテインキナーゼ阻害剤による温熱感受性の修飾
V79細胞において、温熱処理(44℃)の際にH7(1-(5-Isoquinolinesulfonyl)-2-methyl-piperazine dihydrochloride)を共存させると、濃度(0-20μm)依存的に温熱処理に対する感受性が高められた。また、44℃-20minの前処理を施しておくと、6hr後に再び温熱処理をした場合の感受性の低下が認められた(温熱耐性の誘導)が、前処理と2回目の処理の間にH7を作用させることによって、温熱耐性の誘導が部分的に抑えられた。これらの結果より、H7によって阻害されるプロテインキナーゼが温熱処理を受けた細胞において防護的な役割を果たしていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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