研究課題/領域番号 |
06282250
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117603)
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研究分担者 |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10165128)
牧口 祐介 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40274922)
高橋 徹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70253995)
今井 浩三 (高橋 徹) 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117603)
高橋 徹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30188031)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
1996年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1995年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | ムチン抗原 / MUC1 / モノクローナル抗体 / 抗ムチン抗体 / CTL / 脱糖鎖 / 腫瘍関連ムチン / MUC-1 |
研究概要 |
腫瘍細胞におけるムチンは、腫瘍細胞の細胞生物学的な機能に深く関与する重要な分子であることが示唆されるため、MUC1を中心とするムチン分子の、腫瘍細胞における種々の機能を解析し、以下の諸点を明らかにした。 1.ヒト腫瘍細胞株やマウス腺維芽細胞株にMUC1遺伝子を導入した細胞株を各種作製し、細胞生物学的側面から転移能や増殖能につき検討を加えた。MUC1は細胞凝集の抑制にはたらくとともに、in vivo、in vitroにおいて細胞増殖の抑制に作用した。線維芽細胞株に対するボンベシンの効果や、コラーゲン、フィブロネクチンをコートしたdish上での細胞増殖刺激効果がMUC1遺伝子導入により阻害され、MUC1が細胞表面レセプターと各刺激因子との相互作用を抑制する可能性が考えられた。 2.脱糖鎖した胃のムチンを免疫原として新たなモノクローナル抗体(MoAb)A3D4を作製した。MoAbA3D4は正常消化器では大腸と胆嚢のみに陽性であるが、正常胃上皮とは反応せず胃癌と高率に反応した。正常大腸のlysateを用いたウエスタンブロットでは高分子量のスメア様のバンドが認められ、MoAbA3D4は既報のムチンコア蛋白とは異なる新たムチン分子を認識する可能性が示唆された。 3.多発性骨髄腫患者の骨髄液中のリンパ球からCTLラインTSとKYを作製した。これらのCTLは骨髄腫細胞株や乳癌細胞株を幅広く障害した。MUC1トランスフェクタントを用いた実験等により、CTLは腫瘍細胞上のMUC1をHLA非拘束性にTCRを用いて認識することが示された。またMUC1を発現する腫瘍細胞の脱糖鎖により、細胞障害性は著しく増強され、MUC1上のCTLエピトープの発現にはMUC1の脱糖鎖が重要であると考えられた。
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