研究課題/領域番号 |
06282264
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
伊東 恭悟 久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
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研究分担者 |
山田 亮 久留米大学, 医学部, 助手 (50158177)
七條 茂樹 久留米大学, 医学部, 講師 (30080592)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | がん抗原 / キラーT細胞 / T細胞抗原レセプター / がん退縮抗原遺伝子 / 扁平上皮癌 / HLA-クラスI拘束性 |
研究概要 |
1.食道癌患者(KE4)(HLA-A2601/-A24,B54/-B60,-Cw1/-Cw3)由来末梢リンパ球からHLA-A2601拘束性扁平上皮癌特異的キラーT細胞株(CD3^+CD4^-CD8+)を樹立した(中尾,伊東他平成6年度免疫学会にて発表)。 2.同キラーT細胞株を大量(2×10^6cells/tube 500本=10^9cells以上)凍結保存した。 3.HLA-A2601遺伝子及びcDNAライブラリーをKE4癌細胞株より作成した。 4.KE4癌細胞株を酸処理し結合ペプチドを得、それらをHPLCにて分配後、KE4患者より樹立したB細胞株にパルスし、そのキラーT細胞株への感受性を検討した結果、Fr16及びFr23に活性が存在することが判明した。 5.IFNγELISAキット作成のためナチユラルIFNγに反応するポリクローナル抗体を作成し、モノクローナル抗体を準備した。 これらを総括すると平成6年度内にHLA-A-2601拘束性扁平上皮癌退縮抗原をコードする遺伝子同定のための材料及び準備は完了したものと判断される。 これまでメラノーマにおいてはMAGEをはじめタイロシネース、MART-1(MelanA),Pmel70(gp100)等のキラーT細胞によって認識される癌抗原をコードする遺伝子が同定されている。しかし扁平上皮癌においてはいまだ同定されておらず、本研究の意議は重要と思われる。扁平上皮癌は食道癌のみならず頭頚部癌、口腔癌、子宮頚癌の殆ど全て、さらには肺癌の1/3を占める。またHLA-A26は日本人ではその20%に発現されている。したがって、本研究の退縮抗原遺伝子が同定されてる場合、その臨床応用の範囲はかなり広いものと推定される。
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