研究課題/領域番号 |
06283208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 稔 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80191617)
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研究分担者 |
堀之内 末治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80143410)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1996年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1995年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1994年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | Ras / two-hybrid system / Radicicol / Preussin / cdc mutant / Hsp70 / radicicol / preussin / 細胞周期 / 倍数性 / 多剤耐性 / 分裂酵母 / ヒストンアセチル化 |
研究概要 |
1.酵母のtwo-hybrid遺伝子発現系を用いた癌遺伝子機能阻害物質の探索 Ras/RaおよびRas/CDC25相互作用阻害物質の検出系を構築し、これを用いて広範なスクリーニングを行ったが、現在までのところ新規の活性物質は得られていない。しかし、我々がすでにSrcキナーゼを阻害する細胞周期阻害剤として同定したラディシコールがこの系でのRas/Raf結合を特異的に阻害することが判明し、その作用機構の解析を行った。v-Ha-rasトランスフォーム細胞を用いて細胞内でのRas/Rafの結合に対する効果を調べたところ、それを強く阻害することが判明した。本物質は、in vivoでRas/Raf結合を阻害する初めての物質であると考えられる。一方、in vitroでの直接的な結合阻害は認められず、in vivoでの結合阻害には、Rafのキナーゼドメインの存在が必要であることが分かった。 2.Preussin耐性遺伝子のクローン化 我々は分裂酵母cdc25変異株に対し選択的に作用する物質としてPreussinを得た。その作用機構を解析する目的でcdc25変異株を用いその超感受性を相補する遺伝子のクローン化を行いHSP70をコードするhsp1/sks2をクローン化した。本遺伝子の破壊株は、生育可能であったが、増殖速度が低下し、破壊株とcdc25との2重変異株は、著しい増殖速度の低下、制限温度の低下、Preussin処理したcdc25変異株と同様の形態異常を示し、Preussinの作用はHSP70と関連する可能性が示唆された。
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