研究課題/領域番号 |
06301003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | 国際仏教学大学院大学 (1996) 北海道大学 (1994-1995) |
研究代表者 |
今西 順吉 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (70000594)
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研究分担者 |
関 稔 駒沢大学, 北海道教養部, 教授 (10052523)
上村 勝彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50072541)
藤田 宏達 札幌大谷短期大学, 学長 (80000537)
前田 専学 武蔵野女子大学, 教授 (40011366)
中村 元 東方学院, 院長 (90072537)
八力 広喜 北海道武蔵女子短期大学, 教授 (30091010)
向井 亮 北海道武蔵女子短期大学, 教授 (70002194)
小倉 泰 東海大学, 文学部, 助教授 (80214104)
野沢 正信 沼津工業高等専門学校, 助教授
細田 典明 北海道大学, 文学部, 助教授 (00181503)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1994年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | インド的自然観 / サーンキャ哲学の自然観 / ヴァイシェーシカ哲学の自然観 / ヨーガ思想の自然観 / 仏教の自然観 / インド音楽の自然観 / インド建築の自然観 / 自然 / 唯識思想 / サーンキヤ哲学 / ヨーガ / ヴェーダーンタ哲学 / ヴァイシェーシカ哲学 / 原始仏教 / 説一切有部 / 自然観 / prakrti / インド哲学 / インド文学 / インド音楽 / 仏教文学 / 宗教建築 / アジアの濃業 |
研究概要 |
近年、西洋の科学的合理主義の限界が厳しく反省されて、「自然」を見直そうとする機運が高まり、インドの自然観に対する関心と期待が強まってきている。この問題は東洋ではすでに19世紀末以来鋭く自覚されていたところであったが、東洋諸国自体は近代化という歴史の大きな流れに乗って、近代技術文明の受容に著しく傾斜した結果、この問題を深く掘り下げることをしなかった。これに反して西洋では環境破壊に象徴される近代文明の病状が顕在化した結果、近代文明の宿命を打開する方策を東洋・インドの思想に求めようとするにいたった。 しかるにわが国のインド思想研究者の間でも、必ずしもこのような時代認識・問題意識が共有されているとは言えない。古典研究の真の意義が、古典を正確に解読するにとどまらず、古典の叡知に学んでさらに新たな叡知を養い現代を一層豊にすることにある以上、古典研究に従事するわれわれは現代の人類の課題に取り組むことを躊躇すべきではない。かかる意図を共有する研究者のグループによって本研究が推進された。 本研究においてはインドの哲学諸学派(サーンキヤ哲学、ヨーガ思想、ヴェーダーンタ哲学、ヴァイシェーシカ哲学)や仏教(竜樹、中観派、唯識思想、浄土思想)、文学(インド仏教文学、インド文学)にとどまらず、その他の芸術(インド音楽)や建築、さらには生産活動における自然観の問題を農業に即して検討するなど、幅広く問題を取り上げ、種々の側面からそれらにおいて働いている自然観を明らかにした。 西洋的自然観も、一般に定式化されて常識化しているものとはかなり違うことが指摘されるようになっているが、それらをも視野に入れながら、比較検討をも試みた。
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