研究課題/領域番号 |
06301004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
薗田 稔 京都大学, 総合人間学部, 教授 (30052145)
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研究分担者 |
石井 研二 (石井 研士) 国学院大学, 文学部, 助教授 (90176131)
茂木 栄 国学院大学, 日本文化研究所, 助教授 (70200326)
櫻井 治男 (桜井 治男) 京都大学, 皇学館大学・文学部, 教授 (00087735)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1994年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 環境 / 宗教 / 神道 / 神社 / 地域 / 祭り / 地域研究 / 環境問題 / 鎮守の森 / 神社祭祀 / 風土祭祀 / 家郷祭祀 / 神社林保全 / 山岳信仰 |
研究概要 |
理論的研究としては、平成6年度より収集してきた環境問題関係の文献、とくにエコロジー論と宗教的シンポジウムとに関連する内外の研究を参考にした環境と宗教との関わり方を考察するなかで、神社や神道がなぜ、いかにして自然環境と生活社会との親和的な関係を維持せしめてきかを比較論と構造論の両面から検討を行ってきた。これまでの環境問題に関する議論では見落とされがちだった文化の側面の重要性がこうした研究から明らかになった。 日本経済の高度成長期における国土の乱開発が公害の頻発と自然環境の荒廃をもたらし、社会全般の利便性追求と物質的繁栄の代償として<家郷社会>の解体にともなう人心の荒廃をも招くにいたった。地球規模の環境保全が国際的な緊急課題となった今、あらためて日本古来の森林文化として、<風土祭紀>ないし<家郷祭紀>の宗教的伝統が内外の注目を集めるようになった。たとえば、全国に8万社を超える神社がその本来の宗教性ゆえに幾多の歴史的困難をしのいで保全してきた「鎮守の森」すなわち神苑や神体山の宗教的シンポジウムが、あらためて民族古来のアニミズム的生命観の自覚と共に再評価されつつあることがなによりの新たな可能性を示唆している。 この研究は、実際の調査をもとに理論的検証を行うことを中心としてきた。対馬、伊勢、東京、広島、新潟など多くの調査地を詳細に検討することによって、環境問題と宗教との深い関わりを明らかにすることが可能となった。この領域におけるまとまった調査報告は、今後の環境問題研究や宗教研究に大きな貢献をなしたものということができる。
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