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児童期以降の心の理論(素朴心理学)の発達に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06301015
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関慶応義塾大学 (1995)
獨協大学 (1994)

研究代表者

波多野 誼余夫  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60049575)

研究分担者 市川 伸一  東京大学, 教育学部, 助教授 (70134335)
木下 芳子  横浜市立大学, 文理学部, 教授 (80024032)
稲垣 佳世子  千葉大学, 教育学部, 教授 (90090290)
野村 幸正  関西大学, 文学部, 教授 (30113137)
高橋 恵子  聖心女子大学, 文学部, 教授 (40050786)
丸野 俊一  九州大学, 教育学部, 教授 (30101009)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード心の理論 / 文化美 / 自己 / 科学的心理学 / 素朴生物学 / 素朴社会理論 / 自由の主体 / 文化差 / 素朴心理学 / 発達 / 認知心理学 / 因果応報 / 自由意志
研究概要

心の理論およびその概念化の文化差を扱った班では、とくに「自己」を取り上げ、東洋、主として日本とインドの人々(子どもや素人の大人)が心の一側面としての自己をどのように考えているか(自己知覚、自己概念)について検討するため、文献研究と数回の調査を行った。その結果、欧米の従来の研究での報告と共通する点とともに相違する点も示唆された。科学的心理学を学ぶことによる心の理論の変容を主題とする班では、認知心理学の授業およびやや進度の高いテキストとの接触により大学生の持つ心の理論がどれほど、どのように影響されるかを明らかにする目的で、調査結果の分析を行った。日常世界における普通の人々の有能さなどの認識を契機に、心を情報処理の能動的な主体と見る見方への移行が生ずる可能性のあることが示唆されている。また、認知心理学が見いだしてきたさまざまな事実のうち、どのようなものがインパクトを与える可能性が大きいかが示唆された。心の理論と隣接する理論との関連を検討した班では、とくに素朴生物学と素朴社会理論を取り上げた。前者では、心と体の分化に関し調査を行った。3歳児では身体過程が心により直接に影響されるとする者が多かったが、4歳までにはそうした傾向は消失する。後者では、種々の集団生活的場面において社会による行動の規制と個人の自由意思のいずれかが優先されるべきかの判断を通じて、心の概念がいかに形成されるかを調査した。個人の自由ないし自由の主体としての心の概念が形成されるのは中学生以降であることが明らかにされた。これらに基づき、児童期以降の心の発達をいかに概念化すべきかを討議し、今後検討すべき課題を明らかにした。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2017-12-11  

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