研究課題/領域番号 |
06301016
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
柏木 恵子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10086324)
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研究分担者 |
清水 弘司 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70162708)
鈴木 乙史 聖心女子大学, 文学部, 教授 (70124211)
古澤 頼雄 東京女子大学, 文理学部, 教授 (00060632)
東 洋 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60012548)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 自己の発達 / 社会文化的文脈 / 青年期 / 日本人 / 日系米国人 / 白人系米国人 / Ecocultural nichesモデル / 日米比較 |
研究概要 |
本研究は、日本人・日系米国人・白人系米国人の中学生と大学生を対象として、青年期の自己の発達を社会文化的文脈から比較検討するものである。質問紙には、青年と両親の年齢や性別等の社会的属性をはじめとする多様な項目が含まれているが、主な項目として自己像とその重要度の評定・青年が認知する重要な他者・重要な他者からの心理的支援・青年が認知する期待の一致度・青年の親に対する感情を測定する尺度が含まれている。 1.自己効力感に対する自己評定において、日本人中学生と大学生の自己評定値は、日系米国人・白人系米国人のそれより下回っていた。その傾向は、中学生とくに女性において顕著であった。 2.青年の認知する重要な他者を検討したところ、いずれの群においても友人は重要な位置を占めていた。日本人・日系米国人では異性よりも同性の友人が、白人系米国人では同性より異性の友人の方が重要な対象として位置づけが高かった。白人系米国人・日本人、とくに女性において母親は友人と並んで重要な位置を占めていた。 3.青年が認知する重要な他者からの心理的支援と自己効力感の指標との間には、一貫性のある結果はみいだされなかった。しかし、同性の友人からの心理的支援は、女性の場合には自己効力感に影響を及ぼす有意味な要因であることが示唆された。
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