研究課題/領域番号 |
06301037
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
阿部 洋 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (40000046)
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研究分担者 |
陰山 雅博 (蔭山 雅博) 専修大学, 商学部, 助教授 (50204350)
槻木 瑞生 (槻木 端生) 同朋大学, 社会福祉学部, 教授 (30022396)
小林 文男 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80116582)
平野 健一郎 東京大学, 教養学部, 教授 (40012463)
上沼 八郎 高千穂商科大学, 教授 (30052616)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 明治教育界 / 教育関与 / 植民地教育 / 日本化教育 / 停滞史観 / 教育雑誌 / 民族主義教育 / アジア蔑視 / 民族主義的教育 |
研究概要 |
戦前日本の教育界は国策に協力してアジア諸地域に進出し、植民地支配あるいは軍事占領のための「日本化」の教育を押しつけるという過ちを犯した。アジア諸国との教育文化交流をとおしての相互理解の重要性が叫ばれている今日、改めてここでかつて日本の教育界がアジア諸国に対して行った教育関与の実態と、これを根底で支えたアジア教育蔑視の意識構造を徹底的に解明し、過去への反省の資とする必要があろう。 本共同研究は、上述のような問題意識にもとづいて、とくに中国、朝鮮、台湾の場合を中心に、(1)近代日本の教育雑誌にみられるアジア教育認識(2)日本人教育家のアジア教育認識とその実践(3)中国・朝鮮・台湾教育界の対応、という3つの枠組において考察を試みた。 本共同研究は、2ケ年計画で実施し、次のような研究活動を行った。 (1)毎年研究発表総会を開催し、各分担者の研究内容・方法について徹底した討議を行い、研究組織全体としての戦前日本の教育界のアジア教育認識に関する統一的把握に資した。 (2)研究総会に先立ち資料編集のための専門部会を開催し、明治期の教育雑誌にみられるアジア教育に関する記事・論説類の整理分析作業を行い、その成果として1995年7月『近代日本のアジア教育認識-明治後期教育雑誌所収中国・韓国・台湾関係記事(目録編)』を公刊した。 (3)本共同研究メンバーは、各学会の年度大会等において精力的に研究報告をおこなったほか、二三のメンバーが中心となって日本教育史学会95年度大会でコロキウム「教育史におけるアジア認識」を開催、学会会員に近代日本の教育界におけるアジア蔑視観の形成問題についての研究課題を提起した。 (4)最終報告書「近代日本のアジア認識-その形成と展開-」は、論文16編よりなる論文集となった。
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