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19世紀日本における言語文化の変容と異言語接触

研究課題

研究課題/領域番号 06301047
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関京都大学

研究代表者

飛鳥井 雅道  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (00027533)

研究分担者 斎藤 希史  京都大学, 人文科学研究所, 助手 (80235077)
松田 清  京都大学, 総合人間学部, 教授 (40027561)
木村 崇  京都大学, 総合人間学部, 教授 (80065234)
平田 由美  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60153326)
米井 力也  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50178373)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワード十九世紀日本 / 異言語接触 / 漂荒紀事 / イソップ物語 / 二葉亭四迷
研究概要

本研究は、おもに幕末から明治期にかけて大量に出現した翻訳、外国語学習書、海外情報書が、それまで独自の発展を遂げてきた日本の言語文化に対してどのような意味をもったのか、そして江戸から明治へかけての言語文化のドラスティックな変容にそれがどんな役割を果たしたのかを、個々の事例に即して解明しようとするものであった。われわれはまずイギリス近代小説の始祖である〈ロビンソン・クル-ソ-〉を膳所の蘭学者黒田麹廬がわが国ではじめて翻訳した書物である〈漂荒紀事〉を精読し、それに注釈を加えてゆくことで、この問題を解明するためのアプローチとした。注釈にあたっては、本文の確定と草稿における改稿過程のトレース・オランダ語訳テクストの対照・訳文にもちいられた語彙が当時どのように使われていたかを知るための文献精査を三つの柱とした。その結果、翻訳にあたって〈漂荒紀事〉が加えた改変が日欧言語文化の差異を典型的に示していること、その翻訳文体が当時の文芸に由来するものではなく、海外地理書など非文芸テクストとの共通性のほうがむしろ強く、のちの明治普通文へとつながるものであることなどが新たな知見として得られた。ここにその成果を、〈漂荒紀事〉の注釈(巻一部分)として提出する次第である。また、今次の報告書には加えることができなかったが、いわゆる言文一致体への展望を得るために、イソップ物語の翻訳である渡辺温訳〈通俗伊蘇普物語〉および二葉亭四迷〈あひびき〉が研究対照としてとりあげられ、それぞれについての精読・分析が開始されていることも、付言しておきたい。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 飛鳥井雅道 他: "注釈漂荒紀事" 京都大学人文科学研究所, 600 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] ASUKAI Masamichi & SAITO Mareshi (ed.): "Hyokokiji (Commentary)" Institute for Research in Humanities, Kyoto University. 600 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 飛鳥井雅道(編): "注釈漂荒紀事" 京都大学人文科学研究所, 600 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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