研究課題/領域番号 |
06301050
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松本 肇 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (40128814)
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研究分担者 |
斎藤 茂 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (30134430)
川合 康三 (河合 康三) 京都大学, 文学部, 教授 (40108965)
岡田 充博 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40126842)
市川 桃子 明海大学, 外国語学部, 助教授 (20212996)
赤井 益久 國學院大學, 文学部, 助教授 (10175763)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 中唐 / 唐宋変革 / 古文 / 風景 / 奇 / 書画 / 韓愈 / 白居易 |
研究概要 |
本研究の成果は、今後の展開も含めて、次の6つの視点から中唐文学の特質を明らかにしたことにある。 1、文学史の流れの中で:(1)赤井助教授が文学史時代区分における文学自体の内在的展開の意味を探究した。(2)川合教授が中唐以後の二つの文学潮流に着目しながら、古文家の文学論の再検討について問題提起を行った。 2、中唐文学への架橋-開拓と継承:(1)加藤助教授が杜甫の「奇」表現を中心に、中唐文学の先駆者としての杜甫について考察した。(2)愛甲講師が、杜牧の雨の用例を中心に晩唐文学への展開を解明した。(3)市川助教授がヨーロッパに於ける中唐詩の受容について歴史的な考察を行った。 3、詩人の相貌:(1)岡田教授が任侠詩人劉叉の電気的事実の考証と作品分析を行った。(2)松本助教授が、中国の詩に現れる「飛べない鳥」のパターンを分析しながら、柳宗元の「飛べない鳥」の特異性を明らかにした。 4、民間文学との交差と知識人の運命:(1)富永助教授が唐代小説の流れを、唐代伝奇の娯楽性の視点から追求した。(2)斎藤助教授が唐代の音楽文化と文学の関係について多面的な角度から考察を加えた。(3)古川助教授が隠遁観の歴史的変遷をたどりながら、中唐の独自の意義を解明した。 5、芸術論の系譜:(1)浅見助教授が中国における詩と絵画の問題をめぐり、中唐独自の美学について探究した。(2)大野教授が『述書賦』の性格を論じながら、中唐期の書論の特質を解明した。 6、思想と歴史学の位相から:(1)末岡助教授が韓愈の文学・思想とその社会的背景について考察した。(2)妹尾助教授が、中唐の大明宮の建築構造と政治・社会機構との関連を分析した。
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